フウカの独り言 ページ35
フウカside
あぁ……。
あたしは一人、部屋に入ってベットに寝そべって天井を見ている。
普通に「先行くね」ぐらい言えばよかったのに…。
『イヤだっ!』
フ「いくらなんでも、あれはちょっとやりすぎたよね〜…。」
顔を横に向ければ、すやすやと寝ているカリン。
ビアンカちゃんはさっき部屋を出て行って、どこに行ったかなんて知らない。
アリスはアリスで帰ってこないし…。
フ「うわあぁぁあぁあああ…絶対アリス、怒ってるよ〜っ!正直にアリスにだけでも言っとけばよかったぁ…。」
そうしてあたしは『一人反省会』を開いているのだ。
何故…あの3人に言いたくなかったのか。
よく分からない。
分からないけど、言いたくなかった。
特にチトセには。
フ「…告白されちゃった、なんて言える訳ないじゃん…。」
布団を頭まですっぽりと被り、ギュウッと固く目をつむる。
『返事、待ってるから。』
微笑むキースの顔も頭から離れない。
その度、顔が赤くなっていくんだ。
フ「勘弁してよ、恥ずかしくて死にそ…。」
そう独り言を呟いた時。
「恥ずかしくて、ねぇ…。」
フ「っ!?ちょっとっ!?誰よっ!ここ、女子の部屋っ!」
布団をそこらへんに投げ捨て、ベットからバッと起き上がる。
ここは女子の部屋だから……襲おうなんて考えてるアホがいるわけ!?
なによりさっきの独り言を聞かれてたのかと思うと、羞恥で固まる。
い、いけない。しっかりしないと。
軽く頭を振って、変な思考を振り払っていると。
「おいらに気付かないなんて…いい度胸してるよね、フウカ。」
フ「ギャアァっ!?」
驚いて、怪物のような声が部屋に響き渡った。
か「…うるせぇなぁ。カリンが寝てんだ、静かにしろ。」
…それもそのはず、カイが何故かここにいるから。
フ「ちょっとっ?ここ、あたしたちの部屋なの。勝手に入ってきてもらっても困りますーっ!」
か「おいらは困らないから、別にいいじゃん。」
フ「アンタの都合で地球は回ってないのよーーーーっ!」
か「お前中心でもないけどな。」
フ「な、何ぃっ!?」
当然腹が立たないわけもなく、目を吊り上げて、カイにとびかかった。
フ「ふざけるのも大概にしなさーーーいっ!」
そう叫んでカイの鼻をつまんだつもりだった。
か「はい、黙ろうね。」
そう言ってドンとカイに押し倒されたのは、あたしが飛び掛かって数秒後の事だ。
カイの言葉と突然の来訪。→←Dearちーくん。 Fromビアンカ。
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カメレオン(プロフ) - お久しぶりです元・ケイのカメレオンです。お陰様で10,521 hit頂いておりますありがとうございます…!念願の10,000hit越えで嬉しい限りです。これからも宜しくお願い致します^^/ (2021年9月12日 10時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - もう続編!?最後らへんはなんか、意味不明ですけど…これからも見ていってください! (2020年3月9日 13時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - ゆずさん» やったーっ!じゃ、早速よろしくね〜♪ (2020年3月8日 10時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - お友達になっても、いいんですか!?こんな素晴らしいお話が書ける人とお友達になれるなんて、夢みたいです!私でよければ、是非ともよろしくお願いしますO(≧∇≦)O (2020年3月8日 9時) (レス) id: f26ba947fc (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - ゆずさん» ありがとー!!良かったらお友達になりませんか?なれたら嬉しいです(^○^) (2020年3月7日 23時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2020年2月24日 0時