キースが求めるモノ ページ25
フウカside
ガチャ。
フ「あ!アリス!いたいた。」
部屋の中に入ってすぐさま、アリスを見つける。
ア「あ、おかえり〜。チトセは?」
アリスは首を傾げてそんな事言うけど、そんなことはどうだっていい。
アリスの腕をむんずと掴み、にっこり笑って
フ「会ってほしい人がいるのっ!すっごく優しくて、カッコ良くて、王子サマみたいな人なのっ!」
と必死で訴える。
アリスは数秒固まってから、おろおろしてあたしを見る。
ア「あの、フウカ?私に会いたいって…何の用で…。」
フ「いいからっ!来て来てっ。」
そのままアリスを立ち上がらせ、手を引いて二人が待つところへ走って向かった。
息を切らせて、それでも全力で城の中を全力疾走する。
ア「は、速いっ!ちょっと、フウカっ!おと、して、こけるっ!」
アリスの息遣いを聞きながらも、あたしは忽然と無視をして走った。
そして見える、二人のシルエット。
見えたっ!
フ「おーいっ!アリス、連れてきたよーっ?」
そう叫ぶと、二人の顔が同時に振り向いた。
目の前まで来たところで、ハァと乱れる息を整える。
チ「…お前、アリスを走らせたのかよ。」
そう言ってヘナヘナに伸びたアリスを見て、笑顔がひきつっているチトセ。
フ「だって、キースが会いたいって言ってたから…ねぇ?」
同意を求めるようにキースを見ると
キ「そうだね。」
と笑みを浮かべた。
やっぱり、キースは話が分かる人だ。
すると、チトセが
チ「チッ…面倒くせぇなぁ。」
とイラついた表情に。
何で、いっつもキースと話してる時に不機嫌になるかなぁ…。
キースは悪い人じゃないのに。むしろ優しいし。
フ「…何か変なコトしたっけ?」
ボソッと小さく呟いて、一人でうーんと唸る。
と。
ア「貴方は…私に何の用で?」
アリスが聞き始めると、あぁそうそうと思い出すかのように言ったキースは
キ「ここには、僕が求めていた『花』があるんだ。それをもらう許可を君に取ってもらいたんだけど。」
と言う。
キースが求めてる、花?
どんなのだろうと心を躍らせて、キースを見つめる。
アリスはそれを聞くと、サッと表情を曇らせた。
ア「まさか、それって……『ジャスミンの花』の事?」
アリスの口から出てきた言葉が気になって、ん?と聞き返す。
険しくさせたまま、アリスは口を開いた。
ア「『ジャスミンの花』はね、この国の特別な花なの。」
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カメレオン(プロフ) - お久しぶりです元・ケイのカメレオンです。お陰様で10,521 hit頂いておりますありがとうございます…!念願の10,000hit越えで嬉しい限りです。これからも宜しくお願い致します^^/ (2021年9月12日 10時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - もう続編!?最後らへんはなんか、意味不明ですけど…これからも見ていってください! (2020年3月9日 13時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - ゆずさん» やったーっ!じゃ、早速よろしくね〜♪ (2020年3月8日 10時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - お友達になっても、いいんですか!?こんな素晴らしいお話が書ける人とお友達になれるなんて、夢みたいです!私でよければ、是非ともよろしくお願いしますO(≧∇≦)O (2020年3月8日 9時) (レス) id: f26ba947fc (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - ゆずさん» ありがとー!!良かったらお友達になりませんか?なれたら嬉しいです(^○^) (2020年3月7日 23時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2020年2月24日 0時