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『グラウディの聖剣』 ページ3

チトセside

か「よっ、こいしょっ!!」

 カイの一振りでラドファの攻撃をもう一度跳ね返した。

 ズドドドドーンッと攻撃が珍しく、効いたのが分かった。

 と、その時。

 ――――――ピキッ!

 小さい音だけど、ラドファの体に亀裂が入ったのを見逃さなかった。

チ「亀裂が入った…。」

 俺は一度上に戻ると、大声で皆に叫んだ。

チ「カイの一撃で、ラドファの体に、亀裂が、入ったーーーーーッ!」

 するとアリスが大声で

ア「オッ、ケーーーーーっ!」

 と言う。

 その姿がフウカに似てて、ちょっと笑う。

 と。

 ――――――ビュッ!

 俺のすぐ後ろをかすめていった、何かが。

 それは近くの岩に激突すると

 ―――――――っドオオオオオォォォォンッ!

 激しい音を立てて、岩と一緒に崩れ落ちる。

チ「なんだっ、今の――――」

 呟くのもつかの間、今度は大量に向かってきた。

チ「っヤベっ!」

 ホウキをすぐに下に下ろしたおかげで何とかよける。

ユ「っおいっ!大丈夫かーーーっ?」

チ「あーーぁっ!お前らはラドファを倒せ――っ!」

 そう言ったのが精いっぱい。

 次の攻撃が俺に降りかかってきたから。

 クッソ…この忙しいときに何だよ…。

 そんな事を考えてると、背後で『シャキンッ』と音がした。

チ「っ!?」

 ぐるっと振り向いて、そのまま上に飛び上がる。

 俺の背後でうごめいた何かは、その様子を見てキャハハハハッと笑った。

チ「お前…。何の用だ。聞いてないぞ。」

 すると、一瞬で俺の近くまで…ホウキなしで飛んでくる。

デ「そんなの…君を倒すために決まってるでしょ…。」

チ「ディガード…。」

 ディガードはスルッと細長いものを取り出した。

 あれは…ッ!

 俺の反応を見てか、ディガードはますます高揚したのかケラケラと笑った。

デ「アハハハハッ!君は絶対分からないとダメだよねぇ…『グラウディの聖剣』はさぁ。」

 キャハキャハと笑い続けるディガードの手の中にある剣を見て、思わずゴクリとつばを飲み込む。

 何で、コイツがあの剣を…。

 『グラウディの聖剣』は俺ら青の国に代々伝わる、誇り高き剣。

 前に、フウカとカリンでこの剣を取りにゆうれい島に言った事がある。

 …恐ろしいとこだったけど。

 結果的に俺らは聖剣は手に出来なかった。

 海に沈んでったからな。

 …だけど。

 その沈んでった聖剣が何故、ディガードの手元にあるのだろうか。

復讐→←泣いちゃ、ダメ。



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設定タグ:らくだい魔女 , フウカ , ケイ   
作品ジャンル:ファンタジー
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/  
作成日時:2019年9月16日 18時

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