らくだい魔女と幼なじみの約束

カワイ―イ転校生ちゃん ページ10

フウカside


　先生の、朝から始まった恐ろしいお説教の後に入ってきた転校生は。


アリサ「ちょっと何あの可愛さー！こりゃ、男子もゾッコンだね〜…」

　なんてアリサちゃんも言ってるけど、誰もが公認する超絶カワイーイ転校生だったの…！


・



フ「ホントだーっ！可愛すぎるー…」

　って言ったっきり、あたしも呆然とするくらい。

　(あの転校生、どっから来たんだろー)

　今までいろんな転校生がきて、いろんな国からきてるのを見たことあるけど…

　あの子は何処から来たのかな？



　そして、可愛すぎと人気な女の子の後ろには…


女子1「ｺｿ)ヤバーーーーーイッ！カッコイイ！！」

女子2「ｺｿ)だよねっ、かっこよすぎでしょーーーーっ！」

　小声ながら、黄色い悲鳴を上げる女子たちの目線が熱々の男子がいたんだ！

　グレーの髪と瞳はキラキラしてて、色気が駄々洩れだし。

　オマケに容姿同等の雰囲気イケメンさ加減に、思わず顔が赤面する。

　(スッゴイ美形だし…これはチトセの人気が下がるの、遅くないかも…)

　いくら男子に目がないとはいえ、このあたしでも見惚れてしまいそうな顔立ちの彼に驚きを隠せない。


アリサ「こりゃ、すっごい転校生が入ってきたねー！」

　そう言ったアリサちゃんはふと、あたしを見て「げ」と声を漏らす。

アリサ「ちょっとフウカ。何アンタまで見惚れてんのよ。」

フ「はぁっ！？なわけないじゃんっ」

アリサ「あーあ、アンタだけはうるさーい女子たちとは無縁だと思ってたのにさ。何？アンタも一目惚れ？とうとう『初恋』が到来したの？」

フ「いやそんな事ないけどっ！！てか何さ『初恋到来』って、一体何！？」

アリサ「ふーん？でもアンタ、顔真っ赤だし説得力が皆無なんだけｄ(ﾌｸﾞｩ」

フ「だーっっ、ちょっと、しばらく黙っててアリサちゃん！！」

　ポロッと零したアリサちゃんの言葉から、思わぬ方向に発展しそうになってすぐに彼女の口を塞ぐ。

　(情景反射だってば、カッコイイ人見ると赤面しちゃうの！)

　心で怒鳴りつつ、何気なく前に視線を向けて口を開く。



フ「まぁ、カッコイイのは事実だよね。うん。」

アリサ「ﾌﾟﾊｯ………よね。イケメンは何しててもイケメンだわ。」

フ「…アリサちゃんソレどこ見て言ってんの。」

アリサ「チトセくん。」

フ「あたしが言ってるのは転校生！！てか、アイツ肘ついてるだけで何もしてないしっ！」

初めてのクラスメートにビックリ！→←楽しみにしていたはずなのに…

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