契約結婚【S.S】 part2 (ページ5)

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ep.54 ページ5

「いってらっしゃいませ」

『気をつけてねー』

翔「うむ」

「何か？」

「いえ」

翔「美羽さん！？」

「・・・・」

『美羽さん！どうしたんですかこんな朝早くに・・・』

「・・・・」

『美羽さん！？』

翔「何なんだ？」

・

・

「ごめんなさいね、美羽さんは今朝から伏せておりますの」

『ご病気なんですか？』

「いいえ、なんだか疲れが出たとかでたいしたことではないのよ」

『そうですか・・・美羽さんにはお大事にとお伝えください』

「美羽さん、先ほど櫻井のAさんがいらっしゃったのですが帰っていただきましたよ」

「すみません・・・」

「それとね、和也さんからお電話で今夜は仕事で忙しいので会社に泊まると連絡がありましたよ、美羽さんが伏せているとお伝えしましたのに仕方のない和也さんですね、何かあればすぐ呼んでくださいね」

「――！！｣

・

・

『お昼に美羽さんのところに行ってみたんだけど寝込んでいて会えなかったの・・・』

翔「確かに今朝の美羽さん顔色悪かったな」

『具合悪いのにどうしてここまできたのかな、何かいいたそうだったけど・・・明日また美羽さんのところにいってみる』

・

・

「松本先輩！こっちこっち！電気笠拭きたいんで手伝ってもらえます？いすは嫌！転んだら危ないじゃないですか！」

「どうぞ」

「ありがとうござーいまーす！あっあ！」

「ちょ・・・大丈夫ですか？」

「大丈夫じゃ・・・ない・・・」

「えぇ！？」

「だって・・・松本先輩とこんなに密着しているんですもの・・・」

「木下・・・？」

「実はあたし・・・はじめて会ったときから松本先輩のこと好きだったんです、好き・・・！あ、松本先輩・・・」

「私は若一筋ですから、・・・木下？」

「きゃあああ、助けてー！」

「はぁ？」

翔「どうした？」

「私にもさっぱり・・・」

「ご主人様！松本先輩が無理矢理・・・・」

「私は何もしていません！」

「いいえ！松本先輩に襲われたんです！」

「若！天に誓って私は何もしていません！」

翔「わかっている、松本はそんなことをするやつじゃない」

「若・・・」

「ご主人様・・・」

翔「佳子、ふざけるのもいい加減にしろよ。つまらんことで騒ぎやがって」

「ありがとうございます」

『佳子さん、これはおって・・・』

「いりません！」

「お騒がせして申し訳ありませんでした」

『ううん』

今のは佳子さんのウソ・・・？