契約結婚【S.S】 part2 (ページ39)

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ep.86 ページ39

翔さんがあたしを選んでくれた
櫻井物産の社長の座も

立派なお屋敷も全部捨てて
あたしと生きる道をえらんでくれた

たとえそれがいばらの道でも
あなたと一緒なら怖くないよ

・

・

目が覚めたら顔を洗い
着替えを済ませてから
翔さんを起こして一緒に食事を頂くの

今日は将棋部もあるから後で
わたしも櫻井物産に行かなくちゃ・・・

「Aねぇちゃんおなかすいたよ～」

「ユウのおしめぬれてる～～替えなきゃ」

翔「朝からうるさい！なんてせまい家だ、汚い足をどけろ」

「が～～～」

『翔さん・・・！』

翔さんは会社もお屋敷もすべて捨てて
あたしのところへ来てくれたんだ
夢みたい

翔「おはようA・・・」

『おはよう』

翔「うまい！」

「Aの作った雑炊は最高だな」

『ありがとう』

翔「おかわりだ」

『えっ、ごめんなさいもうないの・・・』

翔「何！？」

「社長水です」

翔「水！？」

「空腹くらい辛抱できないとここで暮らせませんよ～」

翔「誰のせいでこうなったと思っているんだ！

・

・

・

「うりゃ」

「冷たぁい」

「社長お背中お流ししましょうか？」

翔「ふざけるな・・・川で風呂など・・・」

「もっばらまじめだぜ」

翔「A、水くれ・・・」

『あっ、はい！翔さんやっぱりお屋敷に帰ったほうがいいよ・・・』

翔「え？」

『翔さんにはこんな暮らし耐えられないと思う・・・』

翔「Aのいない暮らしのほうが俺には堪えられない」

『翔さん・・・』

翔「いい加減わかれよ」