契約結婚【S.S】 part2 (ページ22)

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ep.71 ページ22

「お帰りなさいませ、ただいまお風呂の準備を」

翔「二階のシャワーでいい、A、今晩からあたりの部屋で寝ろ」

『えっ・・・翔さん・・・』

どうしよう

和也さんはあたしたちの秘密を知っていた

翔さんはおじいちゃんの財産を手にいれるために

結婚して一緒にいる

それを和也さんに知られてしまった

このこと翔さんに言わなきゃ

でもそれを言ったらあたしたちは終わってしまう・・・

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ほとんど眠れなかった

『翔さん！もう会社へ行くの？』

翔「ああ」

『あたし今日は将棋部で・・・』

ﾊﾞﾀﾝ

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「A！元気かー？」

兄さん！

『佳子さん今日はもういいから戻ってて』

「しかし」

『終わる頃迎えにきてくれればいいから』

「わかりました」

「もう大丈夫じゃね？」

『大丈夫じゃないわよ！ここでは他人なんだから・・・』

「それより聞いてくれよ、俺さ～いきなり係長に任命されてかなり重要な仕事任されるようになったんだぜ」

『そうなの？』

「ややっ、奥方様っ」

『ご、ごきげんよう』

「奥方様がどうして新人の相葉と・・・？」

「社長夫人のご機嫌伺いをしていたところです！」

『えっ』

「奥方様、この相葉は調子のいい男ですから取引先でも受けがよくてなかなか役に立っているのですよ～」

『そうなんですか？』

「最初はどうなることかと思いましたけどね」

「社長夫人、今度はぜひランチをご一緒に・・・」

「あまり調子にのるな！」

兄さん

順調そうでよかった

『翔さん、あの・・・これ・・・今日のお弁当・・・』

翔「いらない」

『でも』

翔「食べたくない！」

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和「Aさん」

『・・・・っ』

「社長、13時から役員会議が・・・」

翔「わかってる！」

「社長、奥方様とケンカでもされました？」

翔「うるさい！」

「図星」

翔「和也」

和「社長、もうすぐ会議でしたね」

翔「和也・・・その弁当・・・」

和「これですか？Aさんからいただきました」

翔「それは俺の・・・」

和「そうだ翔さん、夕べAさんが置いてった洋服を届けようと思うんだけど」

翔「和也が？俺がいくからこなくていい！」

和「じゃあお願いしますね」