《78》同じ目で ページ3
「……のみや、さん……。」
「……。」
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唇が離れて、完全に覚めた目に映ったのはやっぱり暗闇で、
でも、ほんの数センチの距離に二宮さんの顔があることを、お互いの呼吸と自分の胸の鼓動の速さで感じた。
そして溢れ出した後悔も、気付けば期待に変わっていた。
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「先輩、……大好きです。」
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忘れられない人がいたとしても、俺はその人に負けないくらい先輩のこと、好きです。
今のところまだ負けてますけど……。
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視線をさげた二宮さんの目にうつった私はどういう風に写っているだろう。
明らかに戸惑ってる?
そりゃあ戸惑うよ。すっごい戸惑ってる。
記憶の違う二宮さんに告白されたことだけじゃない。
今の言い方じゃまるでまだ執事のころの二宮さんを、
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今の二宮さんが知らない二宮さんを、
私がずっと重ね続けているのを知っているみたいでしたよ?
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「……おも…」
思い出したんですか?執事の頃。
そう言いかけて、やめていた。
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「……ずっと負けてるかもしれませんよ…?」
「そんなに素敵な人ならいっそ2番でもいいです。僕をその人と同じ目で見てくれさえいれば。」
「……。」
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お互い椅子に座って見つめあった状態でしばらくの沈黙を過ごし、私は頷いた。
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同じ目でみるなんて無理かもしれない。
あなたが私をあの時と同じように見てくれない限り。
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それでも、もう一度、
手放したくない。
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私があなたを助けたい。
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そう思わせてくれたあなたの気持ちを私は受け止めたいんです。
《79》二 宮さんの恋愛事情。1→←《77》2度目のアイスココア
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美早(プロフ) - Twitterやってる?? (2013年5月28日 18時) (レス) id: e82701bc33 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - やっぱ50分までまつ! (2013年5月19日 20時) (レス) id: da2002f0ed (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 美早さん» さっきいったんだけど…すれ違ったねww40~45分の間きてくれれば探す! (2013年5月19日 20時) (レス) id: da2002f0ed (このIDを非表示/違反報告)
美早(プロフ) - いる?? (2013年5月19日 20時) (レス) id: e82701bc33 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 美早さん» そっかー…、おっけ!今はいない!ww (2013年5月19日 18時) (レス) id: 306d46ac7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏海 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/matome1/
作成日時:2013年5月1日 22時