ウチのマネが色々ヤバい件。「3！」【青葉城西】

No．100 ページ6

「一回、体温測んで」

「おー」



俺ははじめに体温計を渡す。

ピピッと音が鳴った。



「37度8分か……。 風邪薬飲み」

「サンキュ」

「んで、寝る」

「……悪い」

「ん？ 何が？」



急に謝ってどないしたん？
熱で頭可笑しくなってもーた？



「折角の休日だったのに、俺の看病とかめんどくせぇだろ？」

「はじめって、風邪引くとマイナス思考になるん？」

「はっ……？」

「面倒やないで？ 従兄弟なんやし、看病すんの当たり前やろ？」



ハッ…！！
名言出してもーた！
これは読者さんの頭に刻まれるで！？

はじめは「ハハッ」と笑った後、「ありがとな」と俺に言った。

マジで男やな、コイツ。
そーゆーとこがあるからモテんねんな。



「取り敢えず、はじめのママン帰って来るまでおるし、安心して寝ぇや」

「悪い。 ありがとな」



そう言ってはじめは目を閉じた。

何か、かわええな……。


・


「ん"………」

「スゲェ声やな。 おはよーさん」

「……はよ」



はじめが起きたのは、あれから数時間後の事。



「今何時だ…」

「4時半」

「結構寝てたな……」

「大丈夫や。 俺も寝とった」

「風邪移ってねぇか？」

「おん」



心配してくれんのマジイケメンや。

はじめは体温を測ると37度2分。
下がって来とるな。

良かった良かった。

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