ウチのマネが色々ヤバい件。「3！」【青葉城西】

No．115 ページ21

「例のアレ、送ってくれへん？」

「あ〜、アレ？了解」



アレって言うのは、松川と川瀬のキスシーンやで！
普通に考えてオモロない？



「さーてと、戻るか〜」


・


俺が廊下を歩いていると、原ちゃんが3年男子に絡まれとった。
しかも、俺の知らん奴。
あんな奴居ったっけ？(←人の顔と名前覚えないタイプ)



「離して下さい…！」

「えー、良いじゃんか。ちょっとだけ！な？」

「俺らとイイコトしようぜ？」

「辞めて下さい！」

「その手離せや」



俺がそう言うとふたりは振り返った。



「おっ、夜凪じゃーん」

「マジだ！何々？混ぜて欲しいの？」

「は？何言っとんねん。その手離せ言うてんねん」

「何でそんなキレてんだよww」

「俺の可愛い後輩に手ぇ出しとるからや」

「ごめんてww」



ふたりは「ごめんなー」と笑いながらどこかに行ってしまった。



「ありがとうございます！」

「ええよええよ。原ちゃんも気ぃ付けてな」

「はい！」



原ちゃんは教室に戻って行った。
俺もはよ教室戻らな。



「おせーぞ」

「人助けしとってん。許してや」

「何があったか知らねぇけど、許す」

「流石はじめ！」



すると、写真撮影のリクエストが入った。



「夜凪ー！花巻と写真撮りたいから来てー！」



同級生で同じクラスの女子の声だった。

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