ウチのマネが色々ヤバい件。「3！」【青葉城西】

No．107 ページ13

俺達が体育館に戻ると、丁度休憩に入る所やった。
川瀬が来る。



「もぉ〜、私ひとりでここの仕事大変なんですよぉ〜？ 誰か残ってくれても良かったのにぃ〜！」

「ごめんなさい」

「ん〜、大丈夫だよぉ？ 原ちゃんはまだ1年生だからねぇ〜」

「じゃあ、役割決めない？」

「ええな、それ！」



役割が決まったんやけど……。
俺と川瀬一緒とか何なん！？
宮道…逃げたんか……？
いや、ちゃうな。
原ちゃんは宮道と一緒の方がええか。



「そんじゃ、週ごとに交代すんのでええ？」

「さんせーい」

「賛成です！」

「良いよぉ」



てな事で、明日から開始やな。
ドリンク作りはもうええし。

てか、国見フラフラしとんな。
あ、金田一にぶつかった。




「うおっ…。 国見、どうした？」

「あ、いや…。 前見てなかった。 ごめ、ん」

「そうか…？」



宮道と原ちゃんは記録。
川瀬は爪を構ったり、好みの部員を見たり。
俺は全体監視。

監視って表現が怖い？
んな訳ないやん。
何やらかすか分からへんもん。



「国見ちゃん！ 危ない！」



そう声を上げたのは及川。
国見にスパイクしたボールが飛んでいく。



「……えっ…？」



バチッと音を立ててボールが床に落ちる。



「あっぶねぇ……」

「Aさん……。 ぅ…ゴホッゴホッ……」



国見はしゃがみ込んだ。

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