ウチのマネが色々ヤバい件。「3！」【青葉城西】

No．104 ページ10

「そろそろ休憩ー！」



及川の掛け声に部員は休憩に入る。
川瀬はいつも通り、はじめとまっつん川に。
原ちゃんは1年担当で宮道は2年担当。



「なぁ、聞いてや」

「何？」

「面白くなかったら許さん」

「許せ。 さっき、川瀬に記録取ったか聞いたら、そんなの取ってないけど？ てか図々しいのよ、アンタって言われたんやけど」

「理不尽www」

「夜凪の方がマネ歴長いのにww」

「な、おもろかったやろ？」

「悔しいわ」

「何でやねん」


・

部活終了後。

俺は残って、体育館の片付けをしていた。
一応マネの仕事で、出来る人やれば良いみたいなヤツやから。

そういえば、さっき川瀬何しとったんやろ。
用具室入っとったけど……。

俺が用具室に入ると、そこには空気が抜けているバレーボールがあった。



「何や…これ……」



川瀬がやったんか…？
ひとりでか？ 十数球あんねんけど……。

俺は袋に空気の抜けたボールを入れていく。

まだあったっけかな……。
空気入れて帰るか。


・


「疲れた……」



壊れたボール分の空気を入れた。

マジキツイ……。
明日分の体力使ったんとちゃうん？
てか、何時や…？

俺はケータイの画面を見る。
21：38と表示されている。

早帰らなあかん……。

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