ウチのマネが色々ヤバい件。【青葉城西】 (ページ43)

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No．42 ページ43

土曜日。
部活がOFFで、及川が言い出した、パンケーキ作りをする日。

「ん〜………」

只今、爆睡中。
土曜は昼まで寝てるタイプなやで、俺。

・

俺1人で夜凪ん家行くとか、気不味いんだけど。
松川の事誘ったのに、『先行ってて』って……。

俺は、インターホンを鳴らす。
インターホンから、声が聞こえて来る。

《はーい。あら、花巻くん？》

「あ、はい」

《今開けるから、ちょっと待っとってな〜》

「いらっしゃ〜い。さ、上がって」

「お邪魔しまーす」

「まだ、他の子来てないみたいやし、Aの部屋で待っとってな」

「はい」

俺は、階段を登り、夜凪の部屋に向かう。

コンコン…。

返事は無い。
繰り返しノックをするが、部屋の中は静か。
思い切って、扉を開けてみる。

ガチャ…。

「寝てる……」

コイツ…マジか……。
いや、今日だよな…？

俺はLI○Eを開く。
あ、ピー音鳴ってる。
ちゃんと今日の日付が書いてある、な。

「んっ……あ？花、巻…？」

「あ、起きた」

なんっだこの可愛い生き物。
寝起きとか超レアじゃん。
俺、ラッキー。

「ヤベッ…完っ全に寝坊した…。って、オイ」

俺は無意識に夜凪を抱き締めていた。
が、夜凪は抵抗も嫌がる素振りも見せず、俺の頭を優しく撫でていた。

「他の奴らには、内緒やぞ」

「……ん」

そんなんだからモテんだよ、お前は。