警察官の私と救世主 ページ47
Aside
萩原、松田「A！！！」
「研二、陣平……」
兼森「やっと来たね。さぁ、ここからが本番だ」
「っ…！！」
兼森さんは私の腕を引っ張ると、私のこめかみに銃口を当てた。
松田「Aを離せ！！」
兼森「嫌だね」
萩原「どうしてこんなこと……」
兼森「君達にイラついたから」
今にも襲い掛かりそうな陣平を宥めながら研二が問い掛けると、兼森さんは淡々とそう答えた。
兼森「……そんなに大事なの？Aちゃんのこと」
萩原「俺達にとっては他とは変えられない大切な仲間だ」
兼森「……じゃあAちゃんの代わりに君達が死ぬ？」
松田「それでAが助かるんなら喜んで死んでやろーじゃねぇか」
兼森「ふーん……」
「ダメっ！やめて、やだ、やだっ！！やめて下さいっ、兼森さん！！」
兼森「Aちゃんが何て言おうと、アイツらを殺すかAちゃんを殺すかどちらかだよ」
「ダメですっ、誰も殺しちゃダメです」
兼森「は？」
「兼森さんが誰かを殺せば、兼森さんには殺人という罪がこれからの人生に重くのし掛かる。それだけは、それだけは絶対ダメなんです」
兼森「……そんなの殺されたくないって言ってるようにしか聞こえないよ？」
「私達は警察官なんです。
研二だって、陣平だって自分の命を危険に晒したことがあります。
私だって警察官になった時から人のためになるのであれば、今さら命なんて惜しくありません。
私達の役目は市民を守ることなんです。
それなのに目の前で殺人なんて起こったら、私達が市民を守れなかったようなものです。
だから私は兼森さんに殺人なんかしてほしくないんですっ」
私がそう言うと、兼森さんはチッと舌打ちをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 533人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スガ - MEGUMIさん» 返信遅くなってすいません！コメントありがとうございます！なかなか更新できず申し訳ありません！最近少し忙しく、なかなか更新できずにいまして…出来る限り更新するので、これからもよろしくお願いします。 (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - ずっと更新を待ってるのですがなかなか更新されずちょっと寂しいなぁって思ってます､いつ頃更新しますか…？ (2020年5月16日 19時) (レス) id: 7610968079 (このIDを非表示/違反報告)
スガ - さちさん» コメントありがとうございます！思った以上に人気のようで、とっても嬉しいです！これからも頑張るので、よろしくお願いします！ (2019年12月31日 12時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。美和子さんのお姉さんの活躍と続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年12月30日 23時) (レス) id: 75ebda0380 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スガ | 作成日時：2019年12月29日 20時
