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玉森くんの肩先に頬を寄せたら、居心地がよくて驚いた。
ちょっと前までは、居心地が悪かったんだよ、玉森くんの腕の中は。
でも、付き合い始めてから、ひたすら玉森くんの腕の中が心地よくて仕方ない。
今もこうしてるだけで、眠くなってくる。
「Aとくっついてると、いつも眠くなるんだよね。」
って言いながら、玉森くんは大あくび。
あ、私と同じこと考えてるって思ったら。
玉森くんのことが、急に近くに感じられるようになった。
ちょっと前まで、玉森くんの考えてること全然わかんない、とか思ってたのに。
私と同じで、くっついてるだけで眠くなるんだって思ったら、じわじわ愛しさまで湧いてくる。
「A、黙って聞いて。」
急に大人びた声で、玉森くんは私の耳元に唇を寄せる。
「俺、相当重いよ？」
「…そうなの？」
「Aのこと、自由にさせてるように見せかけて、実は裏でがっつり手綱を引いてるからね。」
「どういう意味？」
「そのうち、わかるんじゃない？」
そう言って、また玉森くんは大きなあくび。
「やっぱり、Aといると眠いわ。」
「とりあえず、寝る？」
そう聞かれて、
「いいよ。」
って、玉森くんの上から降りてあげる。
でも、降りた途端に、速攻で向かい合わせで抱き寄せられた。
ぎゅって、背中を締め付けるように抱き締めてから、
「これからしっかり躾けるから。
覚悟しといて。
Aは俺に反抗的だからね。
ビシビシ行くから。」
目を閉じて今にも寝ちゃいそうなのに、その口調はハッキリとしてて。
でも、なんかそれって私のこと、犬か猫扱いしてない？
「首輪も買ってやるから。」
「何それ。」
「とりあえず、お揃いのネックレスでも買ってやる。」
「あと、犬小屋も。」
「犬小屋？」
「２人で住めるでかい部屋、探しに行こう。」
って、目を閉じたまま。
それきり、規則正しい寝息が聞こえてきたから、眠ってしまったみたい。
それって、玉森くんも犬になっちゃってんじゃん。
自分で言ってて気付いてる？
ねえ、次に目醒めた時の私達の関係性はどうなってる？
今までさんざん玉森くんには手がかかったから、今度は玉森くんが私に振り回される番だよ。
次に起きた時の私は、きっと大変だよ？
首輪も綺麗な宝石がついてないと嫌だし、犬小屋だって広くて庭付きじゃないと許さないからね。
…覚悟しといて。
END
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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - ２話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀｀)ノこれからも頑張ってください！！ (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇｀) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - とってもドキドキしました〜！(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω＼)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω＼)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月4日 2時
