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いつ、「やっぱ嘘、冗談」って、言うのかなって、私はずっと待ってる。
でも玉森くんは何も言わないし、ただ腕の力が、きゅーっと強くなっていくだけ。
…今、彼氏にしてよって言った？
私が何も答えないから、そのうち、
「…早く返事しろよ。」
って、抱きしめたまま、体を揺らしてくる。
何だろ、この雰囲気。
なんか、急に甘ったるい雰囲気になって、玉森くんの声もいつもより甘い。
…ヤバイ、雰囲気に流されちゃダメだって！
胸の下のところで、ぎゅっと締め付けられてる玉森くんの腕を解こうとするけど、
更にきつく締め付けられるから、諦めた。
「…もう無理だよ。」
だって、本当に無理だもん。
今更。
これが３ヶ月前だったら、ＯＫしてたと思う。
でも、あれからいろんなことがあって、ようやく立ち直って、
もう玉森くんのことは頭の中で、ただの同僚として消化しようとしてたのに。
「何が無理？」
「玉森くんとは付き合えない。」
「だからなんで？」
「だってまた玉森くんは私のこと傷つけるだろうし。
嫌なこと言うだろうし。
もう傷つくのは嫌だ。」
「Aのこと、傷つけてごめん。
それは謝る。
…でもさ、恋愛って傷つかずには無理だって。
俺だって、Aの部屋に来て、いっぱい傷ついた。」
嘘でしょ？
玉森くんが傷ついてたって？
あんなに私の部屋で奔放に王様みたいに過ごしてたのに？
「…例えば何？」
「んー…、言い出したらキリがないけど。
例えば、Aが俺に嘘ついたこととか？」
「嘘ついたっけ？」
「ついただろ。
こっそりバイト行って、俺をほったらかしにして。」
…ぼそぼそ、拗ねたように話す玉森くんの声。
なんだ、そんなことで傷ついてたんだ。
「熱が出てんのに黙ってたこととか。
金がないのに、黙ってたこととか？
すき焼き弁当売り切れたって嘘ついてきたりしたこととか？
相当傷ついたからね、俺。」
「なんで傷つくの？
それって、腹が立つとこなんじゃないの？」
「腹が立つより、悲しかった。
悲しくて傷ついた。
そんなに俺って信用されてねーのかっていうか、頼りにされてねーのか、みたいな。」
「だって玉森くん怪我してるのに、頼りになんてできないよ。」
「あと、一番傷ついたのは。
この間の夜…、もう俺のことは好きじゃないって言われたこと。」
そう言って、玉森くんはもう何も言わなくなる。
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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - ２話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀｀)ノこれからも頑張ってください！！ (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇｀) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - とってもドキドキしました〜！(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω＼)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω＼)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月4日 2時
