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「聞きたいんじゃないの?今日のこと。」

とうとう、しびれを切らしたのか、玉森くんの方から話題を振ってくる。

「…別に。どうでもいい。」

「そう?俺はどうでもよくない。」

玉森くんは寝返りを打って、私の方に向きを変えて来た。

ベッドの上だから、姿は見えないけど、ベッドの軋む音と声の感じでわかる。





「Aにずっと謝らないと、って思ってた。」

「私のことをみんなの前で振ったこと?」

「…まあ、そう。」

「じゃあ、もういいよ、許す。
今日、ちゃんとフォロー入れてくれたし。
私も忘れることにする。」

多分、好きな人にみんなの前で言われた、『Aとだけは、絶対ないわ。』って言葉は一生忘れられないと思うけど。

もう、流してあげようとおもった。

これからも、玉森くんとは会社で一緒だしね。

いつまでもグチグチ悩んでても仕方ないし。





「別に、Aに許してもらおうなんて思ってないから。」

なのに、玉森くんはこんなことを言ってくる。

「今日のことだって、許してほしくてやったことじゃねーし。」

「じゃあ、何のために言ったの?」

「本当のことを言っただけ。」

「…付き合ってないじゃん。」

「それは、本当のことじゃないから、俺、うんって言わなかったじゃん。」

そういうの、狡くない?

玉森くんのそういう曖昧な所、苦手。







「あの時の話していい?
Aは聞きたくないみたいだけど。」

またその話か。

正直、蒸し返されたくないんだって。

どんな言い訳されたって、一回口から出た言葉は、元に戻すことはできないんだよ。

だから、

「…嫌だ。」

って答えたのに、無視して語り出すから腹立つ!

「あの時さー、ほんと困ったから。
仕方なかったんだって。」






「Aが俺のこと好き、みたいなこと誰かから言われて。
すげー、恥ずかしかったんだけど、内心、超うれしかった。
でも、好きだってことを、こんな人の多い場所で、しかも冗談っぽく言われるのが嫌だったから、あんな言い方しちゃった。
Aなら笑って許してくれるかな、とか、勝手に思い込んでた。
…ほんと、ごめん。」

それ、本気で言ってる?

部屋が暗いのと、場所的に玉森くんの表情が見えないから、不安で仕方ない。

だって、「今の冗談だし。本気に取るなよ、バーカ」とか言ってきそうだし。

ほんと、油断できないんだって。

だから、私は自然と身構える。

また、傷ついたりしないように。

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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - 2話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀`)ノこれからも頑張ってください!! (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇`) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とってもドキドキしました〜!(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね! (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω\)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω\)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2016年5月4日 2時

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