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それから、夜までずっとベッドの中。
何度も目が覚めて、最後に目覚めた時には部屋は真っ暗で、もう夜なんだなーって気付く。
夢に何回も玉森くんが出て来て困る。
たぶん、私の中で玉森くんへの気持ちは、まだ完全に終わってなくて、
今は、完全に恋心を削除するためのリハビリ中なんだな、って冷静に考えてみたり。
次に目覚めた時は、部屋が明るくなってたから、「もう朝？会社行かなきゃ！」って、慌てて飛び起きた。
だけど、ベッドの脇には玉森くんが、今朝みたいにギプスをした片足を投げ出すようにして座り込んでた。
「…え？なんで？」
「なんでって、帰ってきた。」
そう言って、ふわふわと笑ってる。
「どうやって？」
「んー？タクシーで？」
「栞ちゃんは？」
「知らない。
今朝、タクシーで家まで送ってもらって、そこでバイバイしたから。」
…意味わかんないし。
「なんで？そのまま自分の家にいればよかったじゃん。」
「Aが熱出してんのに？」
「大丈夫だって。
もうだいぶ下がったから。」
「…その大丈夫とか、もう飽きた。
Aの言うことは信用できないし。」
そう言って、ゴソゴソとレジ袋から体温計を出してくる。
「買ってきた。計ってみて。」
耳で計るタイプの体温計を、差し出されて仕方なく計ってみたら、
「３８.５℃？ヤバくない？」
「ヤバくない。
よくあることだから。
それより、今何時？」
「夜の８時。」
なんだ…、朝じゃなかったんだ。
よかったー。
でも、玉森くんが帰って来たってことは…。
ベッドを譲らないと。
そのままシーツを剥がし始めた私を、玉森くんは不思議そうに見てる。
「何してんの？」
「シーツ替えてる。
汗かいたかもしれないから。
玉森くん寝るでしょ？」
「は？別にいいって、そんなの。
布団敷いて勝手に寝るし。」
「ダメだって。
病院で、ベッドで足枕して寝るように言われてたじゃん。」
玉森くんは何で帰ってきたのかな…。
お陰で、急に忙しくなったんだけど。
熱でフラフラすんのを気合いで誤魔化しながら、シーツを替えて、シャワーを浴びてきて、
「お腹すいた？」
って、玉森くんの方を振り返ったら。
「もういいから寝てろって。」
そう言って、ベッドに押し込まれた。
なのに、
「…奥詰めて。」
って、そのまま自分も隣に入ってきて、有無も言わせずに部屋の灯りを消してしまう。
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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - ２話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀｀)ノこれからも頑張ってください！！ (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇｀) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - とってもドキドキしました〜！(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω＼)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω＼)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月4日 2時
