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「私達は新婦の友達です」
私より先に、霞さんが答えてしまう。
当の本人の北山くんは、笑いを堪えるような表情をしてチラリと私に視線を寄越してくる。
…本当に悪い男だ、この人は。
彼女の魂胆を全て知った上で、こうやって私達を巻き込むとか。
「北山さんとも親しいんですか？」
「たまに飲み会で顔を合わす程度よね？北山くん」
霞さんはそう答えながら、ジロリと彼を睨む。
彼はそれに気付いて苦笑いしながら、
「じゃあ、また後でね」
と、私の頭をポンポンとバウンドさせるように撫でてから、元いた輪の中に戻って行った。
本当に…、なんて人だ！
彼女が北山くんの後を追いかけていくのを見届けてから、霞さんは口を開く。
「一応、旦那にもガード徹底しろってLINE入れといたから」
霞さんは今にも沸騰しそうなくらいの怒り顔で、次々と旦那さんに指示のLINEを送っていた。
「ちょっと！
三次会に行くって言ってるけど、Aちゃんどうする？」
旦那さんからのメッセージを私に見せながら、
「絶対、あの子もついてきちゃうじゃん」
とか言いながら、ソファーにぐったりともたれ掛かった。
「でも、もうすぐ23時ですよ
これから三次会なんか行ってたら、終電がなくなっちゃうから、彼女も来ないんじゃないですかね」
「甘いね
ああいうタイプの子はしつこいよ
中途半端に可愛いから、自分に自信持っちゃってるだろうし
さっきの「飲み友達なんですか？」だって、あれ、完全にAちゃんにケンカ売ってたからね？」
…確かに。
狙い撃ちされつつ、値踏みされてるような感じだった。
「でも、やっぱりいい感じだったじゃん
Aちゃんと北山くん」
急にこっちに向き直っては、ニヤニヤしながら霞さんはそんなことを言ってくる。
「北山くんも悪いよね
自分のことを追っかけてきてる子の前で、わざわざAちゃんのとこに来て、ちょっかいかけるとかさ」
それは私も同感！
あれにはどんな意味が含まれてたわけ？
今度、部屋に来た時に問い詰めてやろう。
そう思ってたのに…。
「三次会、うちでやることになったみたい
Aちゃんも来るでしょ？
そのまま泊まってけば？」
「それはいいですけど…、彼女はどうするんですか？」
「帰るフリして巻くって」
そんなに上手くいくかなあ。
あの子の目は、けっこう本気だったけど。
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りたわかめ(プロフ) - えぴさん» ありがとうございますm(__)m (2022年1月2日 21時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
えぴ - ほんとにリアルすぎて最高です！ (2022年1月2日 18時) (レス) @page21 id: 06d564cdce (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - えりさん» 本日、移行いたしました。えりさんをドキドキワクワクさせられますように(*'ω'*) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - renaruriさん» 更新いたしました。ちょっと急展開になってるかもです(/ω＼) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - moraさん» やったー！いい感じに予想を裏切れてる？私w moraさんの予想を裏切れるよう頑張ります(*'ω'*) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2019年9月28日 20時
