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どうしよう。
なんて返事をするべきか。
既読をつけておきながら、さんざん悩んだ挙句、
『ありがとう
でも今夜はちょっと体調が悪くて、これから寝るところなんだ
またゆっくり聞いて』
けっこう正直にそう書いて、スマホの電源を落とした。
こうでもしないと私は、いちいち彼からの返信を気にして、ゆっくり寝ていられないだろうから。
またウトウトして、30分ほどで目を覚ます。
ふらふらと冷蔵庫へたどり着き、冷たい麦茶を飲んでは、またベッドに戻る。
そしてまた、浅い眠りにつくんだ。
その夜、私はとんでもない夢を見た。
熱のある時の夢は、いつも恐ろしい夢ばかりなはずなのに、
何故か今夜はとっても幸せな夢を見た。
私は北山くんと付き合っていて、手を繋いで近所を歩いていて。
誰も彼のことを北山宏光だとは気付かないから、私達はだんだんと大胆になっていき、
ついには街中でハグされてキスまでされるという、そんなふしだらな夢だった。
だから、目覚めた時にはとても幸せな気分で、その夢の続きを見ようと再び瞼を閉じたら、
今度は、彼に罵倒されながらフラれるという夢を見て、汗びっしょりになって目を覚ます。
そんなことの繰り返しで、ようやく朝を迎えた頃には、もう微熱に下がっていた。
とんでもない夜だったな。
熱を出した時に１人でいると、こういう時に寂しさは募るから。
きっと、私の願望と不安がそのまま夢に出てきちゃったんだろう。
昨日の昼から何も食べていないことに気付いた私は、微熱なうちに何か買いに行こうと企む。
シャワーを終えて、バスルームから出かけたところで、
マットが滑って、そのままバランスを崩してしまった。
後頭部を壁の角にひどく打ち付けた私は、そのままゆっくりと床に倒れ込んでしまう。
···ヤバい、まさかこのまま死んじゃうとかないよね。
頭が、痺れてるみたいにじんじん痛い。
何か流れている感覚がするから、きっと血も流れてるんだろうな。
床に倒れ込んでも、しばらくは意識があって。
ちゃんと服を着ててよかった。
てか、もしこのまま死んだら、一人暮しの私はきっと、このまま誰にも気付かれないとか。
あ、月曜日に出勤してこないのに気付いた霞さんが、訪ねてきてくれるかも。
そんなことを冷静に考えながらも、どんどん意識は遠のいていく。
ああ、死ぬ前にもう一度北山くんに会いたかった。
会ってもう一度だけ、その肌に触れたかった。
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りたわかめ(プロフ) - えぴさん» ありがとうございますm(__)m (2022年1月2日 21時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
えぴ - ほんとにリアルすぎて最高です！ (2022年1月2日 18時) (レス) @page21 id: 06d564cdce (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - えりさん» 本日、移行いたしました。えりさんをドキドキワクワクさせられますように(*'ω'*) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - renaruriさん» 更新いたしました。ちょっと急展開になってるかもです(/ω＼) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - moraさん» やったー！いい感じに予想を裏切れてる？私w moraさんの予想を裏切れるよう頑張ります(*'ω'*) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2019年9月28日 20時
