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「嫌だった？」
なんて聞いてくる横尾さんはずるい。
嫌なわけないじゃん。
今のは不意打ちだったから、もう一回してほしいとまで思ってるのに。
とてもそんなことはお願いできないけど。
だけど横尾さんは、
「嫌だったら、俺のこと押しやっていいよ。」
そう言いながら、もう一度私の唇に触れてきた。
いきなり割り入ってくる舌に驚いて、私はフリーズしたままだけど。
横尾さんを押しのけたりなんてことはしなかった。
それより私は、いきなりの大人のキスに頭が真っ白になってしまうし。
それにこのまま進んじゃうのかな、なんていう怖さとワクワク感でどうにかなりそうだった。
「やば…。
Aが全然拒まないから、このまま進んじゃいそうだった。」
横尾さんが唇を離した後も私は、今度はさっきの余韻で身動きが取れないでいた。
何これ。
キスってこんな感じだった？
これが大人のキスなんだ…。
「この先はまたいつか。」
そうやって子ども扱いするみたいに私の頭を優しく撫でる横尾さんを、私はもうさっきまでの横尾さんと同じ人物とは思えなくなっていた。
今までは私を甘やかしてくれる大人な存在だったのに、さっきキスしただけで一気に距離が縮まったっていうか。
とにかく、今ハグしてくれてる横尾さんは、もう私の知ってる安全な横尾さんではないということだけはわかった。
…ヤバい。
このままじゃ、私の方が我慢できなくなるかも。
せっかく横尾さんは私を大切に扱おうとしてくれてるのに。
一度知ってしまった横尾さんの味は、さっき離れたばかりなのにまた欲しくなって味わいたくなって困る。
ぺろっと舌を出して、横尾さんの唇を舐めれば、
横尾さんは一瞬驚いてたけど、その後さっきと同じキスを私にくれた。
だけど唇が離れちゃうと、また欲しくなってしまう。
…キスなんかするんじゃなかった。
一度知っちゃうともう、忘れられなくなっちゃったじゃん。
もう無理だって、我慢とか。
だから私からお願いしていいかな。
「もう止まらなくなっちゃうから。」
そう言って私から離れようとする横尾さんの腕を、そのまま引き止めた。
「もう、止めなくていいから。」
ＥＮＤ
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わかめ(プロフ) - くーさん» ありがとうございます(*^-^*)私も本当に横尾さんのヒモ状態が思い浮かばず、ガチで悩みました。一、二を争うとか…、ありがとうございます。またボチボチRAIBOWも書いて行きますので、どうぞよろしくお願いします(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ★mmiioo★さん» ありがとうございます！これですべて完結しました♪こういう関係のお話を書きたいなー、とかずっと思ってまして、夢が叶ってよかったです(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - にかはるかさん» コメントありがとうございました！だいぶお返事が遅くなってしまい…、大変申し訳ございません(/ω＼)私もこの甘系の横尾さんを書くのが楽しみでした。またRAINBOWもありますので、読んでいただけたらうれしいですー(*'ω'*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 完結お疲れさまでした!!最初ヒモ男子な横尾さんが想像出来なかったのですが、上手くまとめましたね。今までのヒモ男子のお話の中でも一、二を争う好きなお話でした。続きが気になるのでまた思い付いたらヨロシクお願いします。 (2018年1月8日 18時) (レス) id: 186d620cf9 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 完結おめでとう。この２人の雰囲気、すきです。兄妹のような、家族のようなあったかい愛情が感じます。 (2018年1月8日 15時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年7月20日 23時
