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「…毎日、ですか？」
「嫌？」
「全然！
めっちゃうれしいですけど、でもそれって…。」
そこから先は言い淀む。
それって…、どういう意味でなんですか？
技術を教えるためなのか、
それとも、好きな女の子に対しての行為なのか。
「Aも俺の髪を洗って、練習して。
シャンプーの上手な人はカットも上手いっていうのが、この業界の通説だから。」
なんだ。
やっぱり練習なんじゃん！
横尾さんは私の髪を一束つまんで、
「…ちょっと傷んでない？」
って、毛先をチェックしてる。
「この間自分でカラーしたら、パサパサしちゃって。」
「もしかして薬局で売ってるようなカラー剤使った？」
「まあ…、はい。」
実は学校の実習でカラーをしてもらったんだけど、その色が気に入らなくて、自分でまたカラーし直したんだ。
「明日はトリートメントもしとくか。」
独り言みたいに呟いて、横尾さんはようやく髪を離してくれた。
「あと、カラーもやり直す？」
「大丈夫です！」
だって…。
『Forest』は近所の美容院の中でも、なかなか値段設定の高い店だから。
それは横尾さんがこだわったカラー剤やパーマ剤を使ってるからなんだけど。
なのに横尾さんは、
「いいカラー剤があるから使ってみる？」
だって。
せっかく私が遠慮してるのに。
「それって…。
私がアシスタントだからしてくれるんですか？」
だって、気になるじゃん。
そこんとこ。
「それもある。」
なのに横尾さんはサクッと、そう返してくる。
「でも、Aだから、いろいろしてあげたいっていうのはある。」
そう言って横尾さんは私の髪を撫でるから、私は一気に緊張モードに入ってしまう。
「毎日シャンプーしてあげたいって思うし。
髪が傷んでたら補修してあげたいし。
普通じゃない？」
普通じゃないよ。
でもそれだけ横尾さんは私のことを大切に思ってくれてるんだなってことはわかったから、
変なお願いをしてみる。
「手、繋いでもらってもいいですか？」
突然の私のお願いに、横尾さんは少しだけ驚いた表情をしたけど、
「いいよ。」
って、すぐに右手を私の手のひらに乗せてきてくれた。
根拠はないけど、手を繋げばわかるって思ったんだ。
横尾さんのことを自分がどう思ってるのかを。
手を繋ぐって行為は、特別な行為だから。
それに違和感を感じたり、嫌だって思ったら、横尾さんのことは好きじゃないんだろうなって。
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わかめ(プロフ) - くーさん» ありがとうございます(*^-^*)私も本当に横尾さんのヒモ状態が思い浮かばず、ガチで悩みました。一、二を争うとか…、ありがとうございます。またボチボチRAIBOWも書いて行きますので、どうぞよろしくお願いします(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ★mmiioo★さん» ありがとうございます！これですべて完結しました♪こういう関係のお話を書きたいなー、とかずっと思ってまして、夢が叶ってよかったです(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - にかはるかさん» コメントありがとうございました！だいぶお返事が遅くなってしまい…、大変申し訳ございません(/ω＼)私もこの甘系の横尾さんを書くのが楽しみでした。またRAINBOWもありますので、読んでいただけたらうれしいですー(*'ω'*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 完結お疲れさまでした!!最初ヒモ男子な横尾さんが想像出来なかったのですが、上手くまとめましたね。今までのヒモ男子のお話の中でも一、二を争う好きなお話でした。続きが気になるのでまた思い付いたらヨロシクお願いします。 (2018年1月8日 18時) (レス) id: 186d620cf9 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 完結おめでとう。この２人の雰囲気、すきです。兄妹のような、家族のようなあったかい愛情が感じます。 (2018年1月8日 15時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年7月20日 23時
