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その日から毎晩、本当に横尾さんはデザートを用意してくれて、今日の出来事を聞いてくれるようなった。
時間がある日は、仕事のことをいろいろ教えてもらったり。
そして今夜は何故か、シャンプーを教えてもらえることになった。
それだけでテンション最高潮！
だって横尾さんのシャンプーは、即天国に連れて行かれるくらい常習性のあるものだから。
シャンプーだけのために、予約を取ってまで来るお客様もいるくらいだし。
思えばこの店で働き始めてから、横尾さんにシャンプーとかしてもらったことなかったな。
シャンプー台に座れば、いつもは顔にガーゼをかけてくれるのに、今日はかけてくれないから、
まるで見上げる感じで横尾さんと目が合ってしまう。
…なんか、気まずいじゃん。
昨日の今日だし。
だけどお湯洗いが始まった途端に、そんな気持ちはどこかへ吹っ飛んでしまった。
ただお湯で軽く洗われてるだけなのに、髪を梳き地肌を優しく撫でる横尾さんの指使いは、意識が遠のくくらい気持ちいい。
だから自然と瞼を閉じてた。
普通の美容院だと「どこか痒いところはありませんか？」なんて不躾に聞かれたりするんだけど。
横尾さんはそんな無粋なことは聞かない。
自然と私の気持ちいい所を探り当て、ほどよい力加減で撫でられるから。
一度横尾さんのシャンプーを知ってしまうと、他の人のシャンプーじゃもう満足できなくなっちゃう。
「何か質問ある？」
突然そう聞かれて、いきなり現実に引き戻された。
…私、完全にどこか遠い世界に行っちゃってた。
「えっと…、どうして横尾さんのシャンプーはこんなに気持ちいいんですか？」
バカな質問をしてるってことは自分でもよくわかってる。
でも、今はこんなことしか思いつかないんだもん。
「自分がされたいことをしてるだけ。
あと、Aを見てたらわかるから。
どこが気持ちよくて、どこをもっと触ってほしいのか。
気持ちよかったんならよかった。」
そんなに顔に出てた？私。
「お客さんによって違うけどね。
わかりづらい人もいるけど。
Aはわかりやすいから。」
「それって、ガーゼしててもですか？」
「わかるよ。
触ってるだけで、大体のことは。」
なんて人だ…、横尾さんは。
もう神の域を越えちゃってるんじゃなかろうか。
指先から、そんな僅かな感情まで読み取れるなんて。
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わかめ(プロフ) - くーさん» ありがとうございます(*^-^*)私も本当に横尾さんのヒモ状態が思い浮かばず、ガチで悩みました。一、二を争うとか…、ありがとうございます。またボチボチRAIBOWも書いて行きますので、どうぞよろしくお願いします(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ★mmiioo★さん» ありがとうございます！これですべて完結しました♪こういう関係のお話を書きたいなー、とかずっと思ってまして、夢が叶ってよかったです(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - にかはるかさん» コメントありがとうございました！だいぶお返事が遅くなってしまい…、大変申し訳ございません(/ω＼)私もこの甘系の横尾さんを書くのが楽しみでした。またRAINBOWもありますので、読んでいただけたらうれしいですー(*'ω'*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 完結お疲れさまでした!!最初ヒモ男子な横尾さんが想像出来なかったのですが、上手くまとめましたね。今までのヒモ男子のお話の中でも一、二を争う好きなお話でした。続きが気になるのでまた思い付いたらヨロシクお願いします。 (2018年1月8日 18時) (レス) id: 186d620cf9 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 完結おめでとう。この２人の雰囲気、すきです。兄妹のような、家族のようなあったかい愛情が感じます。 (2018年1月8日 15時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年7月20日 23時
