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「横尾さん、うちの父に適当なこと言わないでください。
…まあ、だいぶ酔ってたから覚えてないと思いますけど。」
なのに横尾さんは、
「何の話？」
とか、真顔で聞き返してくる。
まさか、横尾さんも実は相当酔ってるとか？
さっき自分で言ったことも、覚えてなかったりして。
「…もういいです。
それより、片付けますから、先にお風呂に入ってください。」
横尾さんをお風呂に送り出した後、部屋の片付けと洗い物をこなす。
横尾さんが、うちの親とあんまり仲良くしすぎるのも善し悪しだな。
私と横尾さんとの関係は完全に師弟関係なんだから、うちの親に邪な横槍を入れて欲しくないんだけど。
後片付けを終えた頃、横尾さんがお風呂から出てきた。
「A、ここに座って。」
そう言って、私をちゃぶ台の向かいに座らせる。
「さっきの話だけど。」
「はい。」
「結婚の話ね。」
なんだ、ちゃんと覚えてたんじゃん。
なのに「何の話？」とか聞いてくるあたり、横尾さんは意地が悪いな。
「俺的には、けっこう本気だったんだけど。」
…一瞬、時間が止まったかと思った。
まさか横尾さんが、そんなことを言い出すなんて、1mmも予測してなかったから。
「まあ、結婚は行き過ぎだけど。」
これから横尾さんが何を言い出すのかと思うと、心臓が嫌なくらいに早鳴りし始める。
「Aのことは、嫁にしてもいいって思うくらい、気に入ってるよ。」
って、淡々と。
しかも、相変わらずの無表情で。
横尾さんの真意が知りたくて、じっと観察してみるけど、
あまりに隙がなさすぎて、感情を読み取れない。
「…横尾さん、酔ってます？」
「全然。
とっくに覚めてる。」
「でもお父さんと飲んでた時は、相当酔ってました？」
「俺、意外と酒強いんだよね。
だから、お父さんとした会話はちゃんと覚えてるよ。」
…ということは、ガチ！？
いやいや、さすがににそれはないはず。
「私のことを気に入ってるって、どういう意味ですか？」
とりあえず、核心に触れてみる。
気に入ってる、だけじゃ、よくわかんないから。
「そのままの意味だけど。」
「人間として気に入ってるってことですか？」
「嫁にしてもいいくらいにね。」
混乱している私を見て、横尾さんは私にしかわからない程度に微笑んだ。
「Aのことは大事に思ってる。
誰にも取られたくないくらいにね。
まあ…、最近気づいたことなんだけど。」
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わかめ(プロフ) - くーさん» ありがとうございます(*^-^*)私も本当に横尾さんのヒモ状態が思い浮かばず、ガチで悩みました。一、二を争うとか…、ありがとうございます。またボチボチRAIBOWも書いて行きますので、どうぞよろしくお願いします(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ★mmiioo★さん» ありがとうございます！これですべて完結しました♪こういう関係のお話を書きたいなー、とかずっと思ってまして、夢が叶ってよかったです(*^-^*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - にかはるかさん» コメントありがとうございました！だいぶお返事が遅くなってしまい…、大変申し訳ございません(/ω＼)私もこの甘系の横尾さんを書くのが楽しみでした。またRAINBOWもありますので、読んでいただけたらうれしいですー(*'ω'*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 完結お疲れさまでした!!最初ヒモ男子な横尾さんが想像出来なかったのですが、上手くまとめましたね。今までのヒモ男子のお話の中でも一、二を争う好きなお話でした。続きが気になるのでまた思い付いたらヨロシクお願いします。 (2018年1月8日 18時) (レス) id: 186d620cf9 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 完結おめでとう。この２人の雰囲気、すきです。兄妹のような、家族のようなあったかい愛情が感じます。 (2018年1月8日 15時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年7月20日 23時
