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「…好きにすればいいじゃん。
先生の人生なんだし。」

「ふーん、Aに決めさせてやろうと思ってたのに。
俺が勝手に決めちゃっていいんだ?」

「何で私が決めんの?
おかしくない?」

「おかしくない。
Aには俺のプライベートは全部あげるって言ったじゃん。」

「異動はビジネスだよ?」

「でも、その以外の時間はAのものだから。
Aが決めていいよ。」

って…、何それ。

バカにしてる?

先生のそんな大事な選択を、私が決められるわけないじゃん。









「別に俺は、異動なんてどうでもいいって思ってる。
今の学校でも、元の学校でも、遠くの学校でも、することは同じだし。
でも、今はAがいるから。
Aが行かないでほしいって言うなら、断ってもいいよ?」

…意地悪な言い方だな。

ようやく頭を撫でてた先生の手が離れて、何故だか私はそれがとても寂しく感じた。

こうやっていつも頭を撫でられてる行為が、もうなくなってしまうんだろうかと思ったら、胸がきゅーっと苦しくなる。

なのに先生は、大きく伸びをした後、

「で?どうする?
帰る?」

なんて、何事もなかったように聞くんだ。

ほんと…、先生はひどい人だ。

やっと先生に会えたと思ったのに、急に現実的な話をしてきたり。

その決断を私にさせようとしたり。

もう、頭がどうにかなっちゃいそうだよ。









「いいよ、Aが泊まりたいなら、泊まっても。」

もう、どうでもよくなってきた。

そんな気分じゃなくなったし。

さっきまで、ちょっと浮かれてた自分が恥ずかしいくらい。

「私にばっかり決めさせないでよ。」

ようやく出た言葉が、こんな間の抜けた言葉だし。

そんな私の言葉にも、何故か先生は幸せそうに微笑んでる。

ほんと、先生はどうかしてるよ。

「なんかもう…、Aが可愛くて仕方ないんだけど。」

なんて言いながらまた、私の頭を撫で始めた。

でも今度は全然嫌じゃなくて。

やっぱり私は、この手を失くしたくないって心から思った。








「今だから言うけど。
Aと初めて会った頃、俺は教師を辞めるつもりだったんだよね。
教頭にも、今年限りで退職したいって話はしてた。
でも教頭は、俺にAの受験の面倒を見ろって勧めて来たわけ。
最初は乗り気じゃなかったよ。
Aにも「教師に向いてない」とかよく言われてたしね。」

「じゃあ今は?
退職するのはやめたの?」

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わかめ(プロフ) - コメントありがとうございました!返信が二か月も遅くなりまして、大変申し訳ないですー(*'ω'*)これからはコンスタントにそこそこ更新できそうです。どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わかめさん» ずっと更新待ってました!!!今から読みます!!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» いつもいつも、更新遅めで申し訳ないです(/ω\)引き続き読んでいただけたらうれしいです(*'ω'*) (2018年1月7日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わああああ〜〜〜ありがとうございます (2018年1月2日 22時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» お待たせいたしました。先程更新いたしました。ご期待に副えるかどうか心配ですがwwwこれからもどうぞよろしくお願いしますm(__)m (2018年1月2日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2017年12月29日 22時

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