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もっと膝の上に乗っていたかったのに、空気の読めないピザ屋さんがやって来て、私はあっけなく膝から降ろされてしまった。
「何？
俺、試されてたわけ？
難しいこといっぱい聞いてきたけど。」
「…そうだよ。」
正直にそう言えば、先生はまるで掻き混ぜるように私の髪を撫でる。
「まあ、気にすんな。
広川のことは。
どうせ試験が終わったら来なくなるんだし。」
…そう言ってたくせに、２週間後の試験が終わってからも、彼女は進路指導室に登校してきた。
驚いてる私に、
「Ａ大ダメだったから。」
静かにそう言うと、鞄から大量の問題集を取り出す。
「じゃあ、一般入試ですか？」
「まさか。
一般入試であの大学、受かるわけないし。
他の大学のＡОの二次募集を受けようと思って。」
…ってことは、まだいるんじゃん。
ここに！
「だけど、面接と小論文だけなんですよね？試験って。」
そう言った途端に、ギロリと睨まれた。
「だから何？」
小論文なら、別にここで勉強しなくても家でしてればいいんじゃない？
…って思ったけど、あまりに怖いからやめた。
だからその日の放課後も、私は不貞腐れる。
今日も先生の膝の上に乗せてもらって、愚痴り中。
「…まさか、不合格になるとはね。」
先生は苦笑いしてるけど、私は全然笑えないし。
「けっこういい線行ってると思ってたんだけどね、広川。
小論文や面接の話を聞いてても、いけると思ってたんだけど。」
「もういい。
広川さんの話は。」
先生の膝の上で、違う女の子の話とか聞きたくないし。
せっかくの甘えられる時間なのに。
しかも、デリバリーが届く僅かな間だけの。
「キスして。」
こんなこと、自分から言うのなんて初めてだよ。
だけど今日は、なんか感情がぐちゃぐちゃなんだ。
「いいけど。
そんなにしがみついてたら、できないし。」
仕方なく、ゆっくり体を起こせば、
「何？そのふて腐れた顔。」
そう言って先生は、おでこ同士をコツンと合わせた。
「最近のA、いい感じじゃない？」
「…何が？」
「俺に甘えられるようになったじゃん。」
そんなこと言われるから、私はますますふて腐れる。
尖らせた唇に、まるで小鳥のようなキスをした後、
「もっとすごいのしてやろうか。」
って、大人モードのキスをしてくるところとか。
ほんと、腰砕けちゃうからやめてほしい。
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わかめ(プロフ) - ゆうめろさん» ありがとうございます(/ω＼)ようやく戻って来れましたー。来年の春から受験生ですか！頑張ってくださいね！！私も先生の鬼合宿で卒論を仕上げたかったです…www (2017年12月30日 0時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうめろ(プロフ) - わかめさん！おかえりなさい！ツイッターで卒論提出したと拝見したのでもう少しかなとニヤニヤしながら期待してました笑来年の春からは私も受験生になるので先生との鬼合宿行きたいです笑笑これからも応援しています！更新頑張ってください！ (2017年12月26日 20時) (レス) id: 9233dbcd5e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます(T△T)実は卒論にかかりきりで、ようやく提出できたので、恐る恐る戻って参りました。また他の話もぼちぼち更新しますので、またよろしくお願いします♪♪ (2017年12月23日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - しばらくお休みされていたので心配でした。更新待ってました！嬉しいです！他の作品も更新されていくのでしょうか。ショートケーキとフランボワーズが特に大好きなので楽しみにしています。 (2017年12月23日 23時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 環季さん» 胸キュンとか、ありがとうございます(/ω＼)書いてる方も現実逃避しながら書いてますwww (2017年8月4日 23時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年7月2日 2時
