GATE １８ →

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だけど速攻で、

「それは無理。」

って、返されてしまった。

「言ったじゃん。
お泊まりとかそういうのはダメだって。」

知ってるよ？

でも、言ってみたかったんだもん。









「本音を言うと、Aとの正しい付き合い方がよくわかんなくて、いろいろ迷ってる。
そんな時にお泊りしたいとかって、困らせんなよ。」

なんだ、先生も迷ってんじゃん。

だから急に、私をあんな大人なレストランに連れて行ったり、夜景を見に来たりしてたんだ。

「それは、私が生徒だから？
だから、先生も困ってんの？」

「困ってはない。
ただ、どうしてやったらAが喜ぶのかとか、そういうのがわかんないだけ。
Aのことは傷つけたくないから。」









「今までだったら、こんな風に彼女と夜景を見に来たら、どうしてた？」

「キスはするんじゃない？」

「それから？」

「誰もいなかったら、そのまま車でしちゃったりはするかもね。」

…マジか。

やっぱり先生は大人だ。

私の想像ではキス止まりだったよ。

せいぜい、その後ハグするくらいしか想像してなかった。









「Aとは、丁寧にきちんと恋愛をしようと思ってる。
だから、いろいろ今考えてるところだから。
だから、お泊りは高校を卒業するまではなし。
別のお願い事にして。」

「何でもいいの？」

「…何でもなんて言ってないし。」

「じゃあ、先生のこと、２人きりでいる時は名前で呼びたい。」

けっこう過激なお願いだと思うよ？

なのに先生は、あっさりと許可を出した。

「いいけど。
でも間違って学校で呼ぶなよ。」

「じゃあ、今は裕太って呼んでいい？」

「呼び捨て？」

なんて笑いながらも先生は、

「いいよ。」

って、許してくれた。

「だけど、２人きりの時だけな。
学校では注意して。」

大丈夫だよ。

だっていつも学校で先生といる時は、進路指導室に２人きりだし。

…まあ、最近はドアが開けられちゃってるけど。









「サンルーフ開けてやろうか。」

先生は車の屋根のサンルーフを開けると、運転席のシートを倒した。

「Aも倒せば？
星が見えるよ。」

あちこち探してみるけど、シートを倒すレバーがどこにあるのかわかんなくて、

そうしたら先生はゆっくり起き上がって、窓側にあるレバーを引いてシートを倒してくれた。

帰り際に、ちゅっとついばむようなキスを残して。

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