すべて、まっしろになるから (ページ14)

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雲一つもないページ14

「深田くんおまたせ！！」

と現れた彼女はちょっとメイクをいつもと変えたのかいつもとはまた違う美しさが出ていて。

湧くんと話しててモヤモヤとしたなにかはどこかへ飛んで行った。

竜「Aちゃんいつもとメイクちょっと違う？」

「気づいてくれたの！！さすが深田くん！！」

キラキラとした瞳にさらに綺麗だと心の中で呟いた。

「深田くんもなんかいつもよりかっこいい。」

なんて平気な顔して言えるAちゃんはなんかずるい。

「はやくデートいこ！！」

Aちゃんに手を握られて電車に乗り込んだ。

電車に揺られて10分。

着いたのはちょっと大きめな公園。

デカめな池があってアヒルボートとかそんなのがたくさんある。

「自転車乗ろ！！」

2人で漕ぐ自転車もあってAちゃんはそれを見つけると乗ろう！！って自転車貸し出しのところに歩いて行った。

竜「もう待って笑」

こんな彼女の子どもらしい一面見たことがない。

この関係になってから知らなかった彼女の一面がどんどん分かっていく。

わがままなとこ、子どもらしいとこ

そういう一面を見つけるから彼女から離れられなくなる。

竜「好きだよ。Aちゃん」

そう呟いた声は彼女には届かない。