Green House (ページ14)

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俺の家庭は複雑だった。

両親は俺の記憶にないくらい早くに亡くなり、俺は父方のおじ夫婦の元に引き取られた。

おじ夫婦は自分たちに子どもが産まれるまで俺を可愛がってくれた。

俺が6歳の頃おじ夫婦の元に男の子が生まれた。

従兄弟が生まれた途端俺はいらない子になった。

【引き取らなきゃよかった。】

なんて言葉は飽きるほど聞かされた。

そんな時に近所に引っ越してきた理恵に出会った。

引っ込み思案の俺を無理矢理友達の輪の中に入れるそんな子だった。

高校生になり、俺たちは付き合った。

大『理恵と出会えてよかった。』

理『いきなりなに？笑怖いんですけど笑』

理恵がいたからやってこれた。

理恵がいなかったらどこかに消えてしまっていたのかもしれない。

この先、理恵といれるならどこまでも生きて行けると思った。

でも

理『なんで、？泣いてくれないの、？ねぇ、なんで、？大介、、』

大『大丈夫だから。すぐ泣いてくれるから、。』

理恵のお腹から生まれた念願の赤ちゃんは産声を上げなかった。

この世に生まれて、息を1度もせずに遠いところに行ってしまった。