闇だけが教えてくれる強い光 (ページ10)

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〈傷口はもう心配ありませんよ。あとは塗り薬を塗るだけで傷も消えるでしょう。〉

「ありがとうございます。傷治らなかったら社長になんてドジしてんだって怒られるとこでしたよ。笑」

HIROさんに階段から落ちたことを知られて嫁入り前の顔に傷が、、って言われた。

〈とても大切にされているんですね。〉

「私、早くに両親を亡くしてそこからずっと社長にお世話になってるんですよ笑」

パパの友達だったHIROさんが5歳の私を引き取ってくれた。

「重い話でしたね。

でも両親がいる家庭と同じくらいいやそれ以上に愛情は注いで貰いましたよ？メンバーの両親からもめちゃくちゃ可愛がってもらって笑」

両親がいない寂しさをみんなが埋めてくれたんですよ笑

〈森田さん、今から森田さんにとって今後の人生に関わる大事な話をします。〉

え、なに？先生真面目な顔してるじゃん。

「先生ー空気重いですよー」

〈森田さんには支えてくれる方がたくさんいます。そのことをどうか忘れないでください。〉

「え、なんですか笑ドラマなら今から余命宣告されそうな雰囲気ですね笑」

医療ドラマ出たことないけどこんな感じなんだな。多分。

〈森田さんの病気は森田さんの人生の一部だと思ってください。〉

「え？、私病気なんですか？」

この27年間病気したことなかった私が？

メンバーから馬鹿は風邪ひかないってほんとなんだな。って言われるくらいなのに？

「死んじゃう系の病気ですか？」

〈いえ、森田さんの病気は今すぐ生死に関わるものではありません。〉

しかし、森田さんの病気は今までの生活を壊していくものです。