闇だけが教えてくれる強い光 (ページ41)

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涼太side

Aが俺らの前から消えて1年と少し経った。

ファンの皆さんにはAがダンス留学に行ってることにしてAはGENERATIONSにまだ事実上は在籍をしている形になってる。

でも、この1年どれだけ探してもAは見つかることはなかった。

メンバーも休みができたらAと最後に別れた北海道に行ったりしてるけどそれも虚しく手応えはない。

HIROさんは出張が明らかに増えた。多分、娘を探しているのだろう。

〈お前ら、HIROさんが呼んでる。〉

メンバー全員でHIROさんに呼ばれるのはあの日以来始めて。

もしかしたらAが見つかったかもしれない。そんな淡い期待があった。

H「悪いね。いきなり呼び出して。」

亜「いえ、もしかしてAが、、」

H「いや、あのバカ娘の居場所はまだ分からないよ。申し訳ない。Aのせいでみんなを振り回して。」

龍友くんがHIROさんは悪くないんですからそんなことせんでくださいといっても

HIROさんは娘のしたことは親の責任だからって。

H「これはAの父親としての言葉でこっからは上司として言わせてもらう。」

Aの扱いをこれからどうしていくか決めて欲しい。

H「俺はAが帰ってきたら迎え入れるつもりだ。どんなことをしてもあいつは俺の娘だから。」

けどそれは父親として迎え入れるだけで社長としては勝手に姿を消したアーティストをいつまでも置いとくわけにはいかない。

そうだよな。Aのしたことは社会人として許されるものじゃない。

いつかはAのことをどうするか決めなきゃいけないことは思ってった。

でももっと先のことだと思ってった。

話し合ったらもうGENERATIONSは8人ではなくなるような気がした。

H「お前らが決めて欲しい。Aを脱退扱いにするかどうかを。」

亜「脱退ですか、、」

H「ごめんな。こんなこと決めさせて。」