闇だけが教えてくれる強い光 (ページ37)

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車でワイワイやってったら目的地に着いたらしい。

「ここでなにすんの？笑」

メ「秘密笑」

歩いてたら見えてきた階段。どうやらここの上にあるらしい笑

内心まじかって思いつつ、松葉杖を階段の上について

涼「Aちょっとストップ！！」

と涼太くんに言われたと思ったらメンさんが私の前にしゃがんだ。

「え？なに？」

隼「怪我人のお姫様に階段なんて上がらせるわけには行かないから乗って？っていう意味でしょ？笑」

はい乗った乗った。って隼に松葉杖を取り上げられてメンさんの背中に乗せられる。

メ「ねぇ、軽すぎるんだけどちゃんと食べてる？」

「食べてるって。笑」

メンさんの背中よくライブ中にふざけて乗ってったな。

メンさんの背中はいつでも落ち着いて、ライブが怖かった時期もこの背中がいつも落ち着かせてくれた。

なんでも不安な気持ちをなくしてくれた背中だから

メンさんの背中に乗ったら病気に対する不安もなくなると思っていた。

だけどこみ上げてくる不安を加速させる。

GENEではなくなった私はこの先どうなってしまうんだろう。

なんて溢れ出てくるから思わず私はメンさんの背中に顔を埋めた。

メ「どした？」

「うんん、なんでもないよ。」

大好きだった。

大好きだからこそここにはもういられない。

こんなふうにずっと横一列で並んで歩いて行けたらよかったのに。