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BOTが迫ってくる。
いつもは迫ってくるライブ日程に胸が高鳴るのに今は焦りしかない。
ステージ構成はなんとかやりたいことは形に出来た。けどパフォーマンスはダメダメで。
思うように動かない身体に苛立ちが止まらなくて、気持ちも切り替えができてなかった。
玲「お前、ふざけてんの？」
最終リハーサルにも関わらず、明らかに振りができてない私にリハ室に重い空気が流れる。
玲「みんな、休憩。Aちょっと来い。」
樹「Aさん、、」
「大丈夫だから。」
リハ室を出る玲於に続いてリハ室をあとにした。
玲「お前、どういうつもり？」
「ごめん、できてないのは誰よりも分かってるから。」
本番までになんとかするから。
玲「ステージ構成はAのおかげでいいものになったよ。でもお前の本職はなんだ？」
「ダンサーです。」
お前だけだよ。出来てないの。お前だけだよ本番近づいてるのにたるんでるの。
玲「本業に支障が出るなら演出なんてやるなよ。」
スタッフさんたちもメンバーも後輩もAが両立出来ると思って任せてんの。
「できないならやるなよ。」
玲於にとってはお説教の中で出てきた言葉でも私には
『できないならやるな』
という言葉が重く突き刺さって、突き刺さった言葉が自分を追い込んでいく。
「自分でも分かんないよ、、」
なんでこんなに練習してるのに上手く身体が動かないか分かんない。
玲「は？」
「ごめん。ちゃんと切り替えるから。」
玲「おい待てって話はまだ終わってないぞ。」
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作者名：ゆさ
| 作成日時：2024年1月8日 23時
