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リハーサル終わったあといっちゃんを連れて家へ。
「いっちゃん、ビールでいい？」
樹「あ、はい。」
外でサシ飯してもよかったけどどこで誰が聞いてるか分からんから。
樹「Aさん、あの、」
緊張するよね。女の先輩の部屋で2人きり。
「まことか浦川とかよく突撃してくるからそんなに緊張しないで笑」
そんなの無理だよね。笑まこと浦川は例外に入るからね。
いっちゃんは今日の場面に遭遇してるし。
樹「Aさん、、」
「分かってるよ。ちゃんと話すから。」
そう言ってビールを飲み干した。
「私さ、ダンス出来なくなるんだって。」
え？
いっちゃんの動きが固まってしまった。
「ダンスだけじゃなくて、歩いたり、喋ったり出来なくなるんだって。」
樹「嘘ですよね、Aさん、」
「車椅子生活になって、いつか寝たきりになるんだって。」
樹「Aさん。」
後輩でいっちゃんにだけは言いたくなかったな。
いっちゃんこんな私をずっと尊敬してますって言ってくれてるのに。
私がこの世界から去るまでいっちゃんの尊敬する先輩のままでいたかった。
「嘘だったらよかったのにね。」
こんなことになるなら10周年迎えたくなかったなんて自分勝手すぎる。
「いつか、こうしてお酒も飲めなくなるのかな笑」
それは困るな。20過ぎてやっと見つけた趣味は晩酌だもん。
「枝豆足りないね笑ちょっと湯がいてくるね笑」
樹「Aさん、GENEさんは知ってるんですか？その、」
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作者名：ゆさ
| 作成日時：2024年1月8日 23時
