闇だけが教えてくれる強い光 (ページ23)

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「身体の機能満遍なく、少しずつ動かなくなってる気がします。」

周りには気づかない変化だと思うけど自分の身体の変化には敏感だ。

それに周りにわかりやすい変化ももうすぐ見えてくると思うし。

〈文字が乱れてますね。〉

先生にステージ構成のことを書き込んでるノートを見せる。

「行は余裕で飛び出すし、シャーペンの芯はボキボキ折れるし、メモするスピードは遅くなるし笑」

今日事務所でステージ構成を練っていたら玲於に字の汚さをバカにされた。

玲『これ何語？』

『うるさいなーあっち行ってよ。』

元々、メンバー1字が汚かったからなにも怪しまれなかったけど。

「初めて自分の字の汚さに感謝しましたもん笑」

〈Aさん、進行を遅らすためにリハビリを初めてみませんか？〉

今の段階ではAさんは運動能力はずば抜けて高いです。リハビリする必要はありません。

「はい、分かっています。先生、フォローありがとうございます笑」

先生は多分、プライドが高い私にとってリハビリを受け入れるのは苦痛だと思ったんだろう。

「そんなプライド捨てて来ましたから。少しでも長くダンスができるならなんでもします。」

その代わり私にあったリハビリしてくださいね。笑

「まだ病人になる気はありませんから。」

なんだってやる。

少しでもあの場所で輝けるように。

〈周りの方に話されてないのは納得できないですがAさんが決めたことなら協力しますよ。

Aさんがもういいって言うまで隠し通しましょう笑〉

「先生、、ありがとうございます」

〈乗り込んだ船は降りない主義なんで。笑〉