いろんな話がありました (ページ4)

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颯太side

秀「颯太ー。久しぶり！！」

家に向かって歩いてたら片割れの秀が後ろから走ってきた。

颯「大変そうだね。中学の生徒指導の主任さんは」

秀は教員免許を取って中学の体育の教師をしてて今年から生徒指導を任されるようになったらしい。

秀「颯太が院内学級の先生してるなんてな。」

そう、俺は今院内学級で数学を教えている。

生徒から先生、日本語下手だねと言われたりもしたけどなんとかやっている。

颯「進路決める時にさ、やっぱりAのことが浮かんでさ。」

病気と闘っているAに何も出来なかったからせめて今、病気と闘う子達の力になりたくて。

秀「Aが聞いたらびっくりするね。」

『颯ちゃんそんなこと考えてたの？！』

って翔馬譲りの大きな目でそう言うんだろうな。

秀「久しぶりだね。この道を2人で歩くの。」

颯「どうしてもAの病院帰りのこととか思い出すからな。」

それにAと陸と光成は離れ離れになってしまって俺らだけが一緒にいていいのかなって変に気遣いして

颯「Aがいなくなってから変わったよ。」

今日は昔のようにみんなで笑えることを願って家に向かった。