いろんな話がありました (ページ13)

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湧side

Aが亡くなって7年。

A、こないだまいがお前のこと聞いてきたよ。

まいにはほとんどお前の記憶がないから

颯太達とまいと中学生になった瑛太にお前のことたくさん話したよ。

話しすぎて『パパ、ママのこと大好きなんだねー』と言われたよ。

『あの子たちのことよろしくね、、』

湧『もちろんっ、A、まいと瑛太を遺してくれてありがとう。っ、』

Aは子どもたちの寝顔を見ながら静かに旅立った。

【次は元木さんお願いします！！】

ま「〈わたしのお母さん

わたしのお母さんはわたしが3歳の時に心臓の病気で亡くなりました。

わたしにはお母さんとの記憶がありません。

お兄ちゃんはお母さんとランドセルを買いに行った記憶しか残ってないと話してくれました。

それでもお母さんとの記憶があるお兄ちゃんが羨ましいです。

家族について作文を書くと聞いた時、お母さんについて書こうと思いました。

自分を産んでくれたお母さんがどんな人か知りたかったからです。

お父さんにお母さんのことを聞きたいと話したら嬉しそうに話してくれました。

もちろん、お母さんが小さい頃からたたかってきた病気のことも聞きました。それ以上にわたしとお兄ちゃんをどんなに大切にしていたかをいっぱい聞きました。

いつも優しいお父さんがいつもより優しい顔をしてお母さんのことを話してくれました。

お母さんのことが大好きなんだなと思いました。

お母さんの話を聞いてわたしはお母さんのことが大好きになりました。

お母さん、わたしを産んでくれてありがとう〉」

fin