乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ10)

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翔馬side

秀「ほんとによかったの？あんなこと言って」

黒ちゃんとうっちーより1駅先に降りた俺らは夜道を男二人で歩いていた。

翔「え？なにが？」

あじの言いたいことは分かるけどあえて分かってないふりをした。

秀「分かってるでしょ？ほんとは」

翔「辛いよな。好きな女の子の一番の恋の相談相手は。」

俺はAが好きだった。湧と付き合い始めてもそれは変わることはなかった。

Aと知り合ったのは高校1年生の時。当時仲良いメンバはあんまりいなかった。

『やっぱりそうだ！！君、平塚翔馬くんでしょ？！』

俺の空いてる前の席に腰をかけて君はそういった。

『ねぇ！湧！このクラスジャニーズ3人いるよ！！やばくない？！』

池谷A。

話したことはないけど同じ事務所の有名人。ジャニーズ唯一の女の子ということもあるけどダンスが化け物級だと聞いていた。

湧『入学早々、うるさいって！！』

間近でいけわく見られたと当時はファンみたいに思っていたけどそれ以上に楽しそうに笑うAに恋に落ちた。

翔「ちゃんとAのこと好きだったんだなって。」

翔「幽霊でも現れて欲しかったくらいAのこと本気で好きだったんだな…。」