乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ7)

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飛貴side

死んだはずの親友が目の前にいるって言ったらどれくらいの人が信じるだろうか？

ほぼ信じてくれないだろう。

俺もこの時までは死んだはずの人が生きてる人の目の前に現れるなんて思わなかった。

特に唯一無二の親友が亡くなってからは

飛「A？Aなの？」

この半年間、使われることのなかった小規模のダンススタジオに明かりがついていた。

このダンススタジオはジャニーさんがAにプレゼントしたもの。

だからこの半年間使わなかった。いや、Aとの思い出がありすぎてこの部屋を避けていた。

「飛貴久しぶり〜会いたかった〜」

フレンドリーに寄ってきたのは間違いなくAで。

俺だって会いたかったよ。どこかの誰かさんが1人で天国に行くから。

飛「おかえり。A。」

なんでこんなとこにいるの？って聞きたいけどAに言ってあげるのに一番の言葉は『おかえり』しかなかった。

「飛貴だけだよその言葉を言ってくれるの。」

と嬉しそうに笑い

「ただいま飛貴。」

同じグループでも同期でもない唯一無二の親友で俺の好きな人。

幽霊として俺の前に現れてくれました。