乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ45)

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湧side

湧「疲れた〜」

「お疲れ様。」

家にいつも通り帰ってソファーにダイビングする。

するとAが2つ棒アイスを持ってきてソファーに座る。

「いよいよ明日だね。」

湧「A、戻って来てくれてありがとな。」

なんとなくだけどAが明日を終えると元のAのいない生活に戻るような気がして

湧「俺達がダメダメで見てられなくて戻ってきたんだろ？ありがとな？」

考えれば恥ずかしい話だよな。Aはこの世で精一杯生きたから天国に行ったわけでそれを俺らが離さなかった。

Aに『頑張ってくれてありがとう』ってただそれだけ言えばいいのに言えなかった。

「私こそごめんね。勝手に決めちゃって、勝手にいなくなってごめんね。」

A、今君は何を考えて涙を流していますか？

この世から離れたくなくて泣いてる？それとも、、

俺と同じ感情持って泣いてる？

湧「離れたくない、、」

A、やっぱり離れたくないよ。一番、愛してる人との別れはやっぱり辛すぎる。

今日だけは許して欲しい。Aと同じベッドで寝てお互いを抱きしめながら寝ることを。

Aはその日ずっと泣いていた。