乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ29)

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黒田side

オフの日。

今日は俺とAで出かけていた。

湧は今、多分家でヤキモチ妬いてる。

Aがなんで俺と出かけることを選んだって？

「ん？こーきとあんまり2人で話したことないなって思って。」

A、湧、あじ、うっちー、平塚そして俺でいつも一緒にいた。

けどAと2人きりで話す機会なんてあまりなかった。

俺はAにとって特別な存在にはなれなかったから。

うっちーは弟のポジションから上がれないと言った。それすら羨ましい。

Aにとっての唯一の何かになりたかった。

黒「ここって、、」

「おかしいでしょ？幽霊がわざわざ墓地に来るなんて。」

Aが来たとこはジャニーさんが眠っている場所だった。

Aはジャニーさんが亡くなった半年後に恩人のジャニーさんを追うようにこの世を去った。

「ジャニーさんからね、絶対、Youはデビューするんだよ？って言われたことがあるの。」

ジャニーさんの名前が彫られたお墓の前でAは話す。

「私はジャニーさんとの約束を守れなかった。だからね、こーきその夢託していい？」

ホントは生きてるうちに言いたかったんだけどさとAは笑った。