乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ26)

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颯太side

Aが病院に運ばれたと聞いて少年忍者のいわゆるお兄ちゃん組のメンバーで病院に駆けつけた。

湧『なに勝手に決めてんだよ！！』

秀『湧？』

病室に行く前に湧の声が聞こえた。怒っているようだった。

『湧、お願い。分かって』

皇『どうしたの？2人が喧嘩なんて。ここ病院だよ。』

湧は怒ってるようだったけどAは寂しそうにしてた。

湧『悪い。今日帰る。こいつと話しても意味ねぇわ。』

湧はそのまま病室を後にした。

檜『なにかあった？』

と檜山が聞くと

『困ったな。湧に嫌われちゃったな。』

2人が喧嘩なんてよっぽどのことがないかぎりない。

なにか大きな喧嘩の原因となるものがあったはず

『私ね、もう治療はいいかなって。』

その言葉を聞いた瞬間、その場が凍った。

『湧にそのこと言ったら喧嘩になってあれ。』

動く机の上には心肺蘇生をしないの欄にチェックがついててお世辞にも綺麗とは言えないAの字で名前まで書いてあった。

黒『湧が怒るのは無理ないし、俺も認めない。』

そんなの俺も認めない。Aが死ぬなんて認めない。

『もうこの意思は変えるつもりはないよ。』