乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ22)

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翔馬side

湧「俺、Aと付き合えてすごく幸せ。」

翔「なに？惚気なら聞かないよ。」

幸せなのは分かる。本来なら湧とAが幸せを当たり前のように毎日感じてた。

翔『ねぇーAって湧のこと好きでしょ？』

高校1年の冬、一緒にレッスン行ってる途中にAに聞いた。

湧は確か赤点補習かなんかでいなかったような気がするけど。

『好きだよ、』

頬を真っ赤にして言うAにあぁ、俺の初恋終わったなと思った。

そこからだった。Aに色々相談に乗ったりして。

『ねぇ、しょま、もう湧を好きでいたらいけないのかな、、』

Aが歩けなくなって、車椅子生活になった時かな、Aはそう俺に言った。

翔『A、病気はAの恋心は奪えないよ？湧が好きなら湧に伝えなきゃダメだよ。』

『でも私はもう、なにもできないし、湧だって迷惑だよ。』

翔『Aの知ってる湧はそんなんじゃないよ。A、勇気をだして』

なんて背中を押した翌日には笑顔で付き合いましたと報告してきた。

翔「あの時、本気で悔しかったんだよ。」

背中を押したのは自分なのに。結末なんて分かってったのに。

湧「ありがとな。平塚」

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