消えてしまわないで Ⅲ (ページ5)

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涼「じゃあ、今日は大人しくしとくこと。」

「分かってるよ。笑明日は忙しくなるもんね。」

今日は明日の結婚式のために早くベッドに入った。

明日さえ、元気でいれば

涼「じゃあ、明日の朝ね。」

舘様が病室を後にした数分後、カーテンを誰かが開けた。

「舘様？？、、なんでいるの、？そこには湧がいた。」

湧「緊張して寝れないと思って。」

さすが湧。寝る気なんてなかったし寝れなかったし

私はベッドの背もたれを起こしてヘッドライトをつけた。

小さい明かりはカーテンの外に漏れることはなかった。

「不思議だよね。ずっと一緒に成長してきたアジと結婚するんだよ。何があるか分からないもんだね。」

物心ついた時からアジ達は私のお見舞いに来てくれて一緒にいてくれて

遠足や行事ごとが参加出来ないと泣いてる私を笑わせてくれて。

「ずっと一緒にいたいと純粋にあの時願っていた気持ちが本当になるなんて思わなかったよ。」

小さい頃は結婚というものを知らなくてただずっとこのメンツでいたいと思った。

「あの時の私に教えてあげたい。今でも私の周りには素敵な幼馴染たちがいるよって。

その中の一人と明日、永遠の愛を誓うよ。って。」