忍者の問題児 (ページ8)

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それからずっと自分を傷つけてアンチのこととか考えないようにしてた。

幸い、秋の始まりだったから長袖を着てても不自然ではなかった。

でも蒼弥には隠せなかった。

蒼弥と私がその日仕事でパパ達は旅行に行ってる時だった。

たまたま料理してて袖をまくった時に

蒼「その包帯どうした？」

「なんでもないよ！気にしないで！」

と言ってもさすが双子そんなこと通用しなくて

蒼「いいから早く見せろ！！」

いつもの喧嘩に勃発するよりもその声は怖かった。いつもなら喧嘩になっていただろうけど私には喧嘩する気力すらなかったんだと思う。

蒼「お前、、、」

「引いたでしょ？自分のことを守るためにこんなことしか出来ないの、弱い人間でしょ？」

「何回も辞めないといけないのは思ったけどもう私にはこれしかない、」

よく喧嘩するくせに結局頼るのは片割れなんだよな。

蒼「A、約束しろ。もうやらないって。」

「……」

蒼「もうやらないって頼むから言ってくれよ！」

ここまで真剣に何かを私に言う蒼弥は見たことがなかった。

「うん、約束する、二度とやらない」

私は蒼弥と約束したにも関わらず繰り返してしまったんだあの日。