ソクバク

2人の夜 ページ38

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マネ「 じゃあ西島さんはまた明後日に。 」




隆「 はーい…… 」




マネ「 すみません、Aさん
介抱お願いしますね。 」





『 あ、はい… 』








車が走り去った。






『 隆くん、歩ける？ 』




隆「 大丈夫…… 」






なんとか、酔っている隆くんを支え
部屋まで辿り着いた。








『 鍵は？ 』



隆「 これ…… 」







鍵をノロノロと開けて中に入る。








『 ベッド…… 』







隆くんをベッドに寝かせて
冷蔵庫にあったお水を持ってくる。








『 隆くん、冷蔵庫勝手に開けてごめんね。
これ、お水飲んで？ 』



隆「 A…… 」








お水を渡そうとした手を引っ張られ、
私もベッドにダイブした。








『 ちょっ……隆くん！ 』



隆「 A、柔らかい… 」








お酒のせいか、隆くんは頰を少し赤くして
私の顔を見つめてきた。








隆「 今日……はね。嬉しかったの。
A来てくれたから。 」



『 え……？ 』



隆「 俺、頑張っちゃったよ。
もちろんいつも頑張ってるけどさぁ… 」








口調がフワフワしているけど、
その言葉は震えるくらい嬉しかった。









隆「 ぎゅーしていい？ 」



『 もうしてるじゃん……
隆くん、酔ってるならやめよう… 』








あとで辛くなるだけだよ…









隆「 ……ダメ？ 」








そんな目で……見ないで。





私が返事を言う前に、
唇と唇が触れる。







『 んぅっ…… 』



隆「 4年ぶりだね……
こうやってチューするの。 」



『 隆くん…… 』



隆「 いつも妄想で、してたけどね…… 」

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