身分違いの恋

・ ページ29

・





西島の監視のもと
宿題を進める私。




『 西島、ここわからない…… 』



隆「 ここは公式を使ってください。 」




『 あ、そっか…… 』



隆「 他にわからないところは
ありませんか？ 」





机に向かっている私の
両脇に手をついて、
覆いかぶさるように
後ろから覗き込んできた。





顔近いって……///







『 ないよ、大丈夫…/// 』



隆「 本当ですか？
お嬢様は意地っ張りなところが
ありますからね、ちゃんと
言ってくださいよ？ 」



『 は、はい… 』







ポンポンと頭を撫でられる。



たぶん、西島は私が頭を撫でられるのが
好きだとわかってるんだろう。







隆「 いい子ですね… 」



『 っ……/// 』






私、完全に
てなずけられてる…！！







『 う、うるさい！
ほら、もう宿題終わったよ！ 』



隆「 お疲れ様でございました。
それでは私はこれで失礼します。 」



『 あ、西島待って！ 』



隆「 はい、なんでしょうか？ 」



『 兄さん達を仲直りさせる方法、
何か思いつかない？
ほら、お父さんも今海外出張だし
私がなんとかしたいなって…… 』



隆「 そうですねぇ……
思いつかないわけでは
ありませんが…… 」



『 え、何かあるの！？ 』



隆「 教えましょうかねぇ…… 」



『 教えてよ！ 』



隆「 どうしましょうかねぇ…… 」



『 ケチ！！ 』



隆「 そういうことを
おっしゃるのなら言いません。 」



『 うぅ……
教えてください！ 』



隆「 いいですよ、
ただし勝負に勝ったなら。 」



『 勝負？ 』

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す