身分違いの恋

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『 大丈夫だよ…
今は私達もいるから。 』



抱きしめる手を強くする。



固まって黙っている西島。





『 あ、ごめん…… 』



体を離し西島を見上げると、





隆「 ッ…… 」



『 西島……泣いてるの？ 』



隆「 すみません…… 」






西島も、ずっと寂しかったのかな……





『 大丈夫、大丈夫だよ…… 』



隆「 ありがとうございます…
A様にそう言っていただけて
嬉しいです。 」



『 うん、涙拭いて… 』






ハンカチで西島の頰の涙をぬぐう。






隆「 ありがとうございます… 」







そのあと、西島の部屋で
色んなことを話した。





『 なんか、西島のことたくさん
知れて嬉しい…
これまであんまり話して
くれなかったじゃん？ 』





隆「 話さなかったわけでは
ないのですが……
執事という身分ですから。 」




『 確かに西島は私の執事だけど、
もう執事だなんて思ってないよ？
それ以上に大切だから… 』






身分はそうかもしれないけど。



今は好きな人だから。



偉いとか、従うとか
そんなの関係ないんだよね。







隆「 ありがとうございます！ 」




西島は白い歯を見せて
笑ってくれた。



そう、この笑顔。



この笑顔が大好きだ。

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