検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:57,914 hit

突きつけられる現実 ページ12

隆弘side







家に帰ったら電気がついている。



それって結婚したことを実感する体験の
1つだったりする。



でも、今は複雑な気持ちになる。



俺が好きなのはAちゃんだ。



俺は、本当は抱いてはいけない気持ちを
持ってしまったから。



ちゃんと謝った上で話そうと思っていた。









隆「 ただいま…… 」



万「 おかえり。」



隆「 万智、話があるんだ。」



万「 私も話があるの。」









互いに向き合って椅子に座った。









隆「 ……別れよう、俺たち。」



万「 …………… 」



隆「 万智? 」



万「 そう言うと思った。
湯里さんのこと好きなんでしょ?
どうせ。」



隆「 ごめん………万智。」



万「 謝って済む問題なの?
……もしかして、私が浮気してると
思ってあなたもしたの? 」



隆「 え……? 」



万「 私、浮気はしてないわ。
よく出かけるのは、………… 」



隆「 よく出かけるのは……? 」



万「 足の状態が悪化したから、病院に
行ってただけ。」



隆「 また悪くなったのか……? 」



万「 最近よく痛むの。杖があっても
歩けないときがある。」



隆「 そんな……… 」



万「 お父さんが言うには、車椅子生活に
なるかもって……… 」



隆「 そんなっ……… 」









万智のお父さんは有名な形成外科医だ。



定期的に診てもらっている。









万「 隆弘がいなくなったら、私……
どうなるかわからないっ……… 」



隆「 万智…… 」



万「 それに……… 」









涙に濡れた万智の目は、
じっと俺を見つめていた。









万「 あの子に何するか、わからないよ? 」



隆「 ……は? 」



万「 あんな個人経営のカフェ、
ちょっと悪評流せば潰れちゃう。」



隆「 お前、何言ってんだよ。」



万「 あなたが悪いのよ!!!
あなた、何してるかわかってるの?
不倫よ。」









ズシリと頭に重くのしかかるその言葉。









万「 まあ、明日までにどうするか
考えて。」









そう言うと万智は寝室へ戻って行った。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
465人がお気に入り
設定タグ:西島隆弘 , AAA
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう - すごいよかったです! (2020年5月19日 23時) (レス) id: fada27738b (このIDを非表示/違反報告)
あーの。(プロフ) - もうすぐ終わっちゃうのは悲しいですが二人が幸せになれますように(^^)楽しみにしています!! (2019年4月22日 16時) (レス) id: d686025834 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - あーの。さん» ありがとうございます!もうすぐ終盤なので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!! (2019年4月22日 16時) (レス) id: 3baa899ee0 (このIDを非表示/違反報告)
あーの。(プロフ) - 毎回楽しみに更新をまっています!! (2019年4月22日 16時) (レス) id: d686025834 (このIDを非表示/違反報告)
ねお(プロフ) - keiさん» いえ大丈夫ですよ!人それぞれの速度で大丈夫なので頑張ってください! (2019年4月11日 23時) (レス) id: e9fd11ff95 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kei | 作成日時:2019年3月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。