検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:44,364 hit

ページ16







直「 これまで俺の気持ちに付き合ってくれて
本当にありがとう。 」




そう言って彼は笑顔で私の前から
いなくなった。



直也さんには本当に感謝しかない。



ボロボロだった私を支えてくれた。



彼は、どこまでも優しいひとだった。



私は、1人で生きていく。



誰にも頼らずに。



隆くんにも直也さんにも頼らずに。









『 生きなきゃ…… 』



ポツリ、と病院の中庭で1人呟いた。





隆「 そうだよ、生きなきゃ。 」



『 た、隆くん…… 』



隆「 生きて。俺のために。 」



『 私は、もう1人で生きていくよ。
誰の邪魔もしたくない。』



隆「 何でそう強がるの? 」



『 え……? 』



隆「 俺にはわかるよ。Aちゃんが
強がってること。 」



『 強がってなんかっ……… 』



隆「 本当は怖いんだよね? 」



『 ………… 』



隆「 半年も一緒にいて、あんなに
好きだったんだからわかる。
本当は1人が怖いんだろ? 」



『 そんなことっ……… 』



隆「 もう、1人じゃないよ。
俺のそばにいてください。」



『 隆くんっ……ッ……… 』



隆「 俺のために生きてください。
俺も命をかけて守るから。 」







彼が持ち出したのは、




" 婚姻届 "




その3文字が書かれていた紙。








『 え………? 』



隆「 結婚して俺の肝臓を一部あげる。 」



『 ダメだよっ……!
ドナー側にもリスクがあるんだよ? 』



隆「 わかってる。 」





彼が取り出したのはたくさんの資料。







『 こんなに……勉強してくれたの? 』



隆「 Aちゃんのためならね。
俺は全部覚悟できてる。 」



『 でもっ…… 』



隆「 お嫁さんのピンチを救うのは
当たり前でしょ? 」



『 本当に……いいの? 』



隆「 俺は、Aちゃんに生きてほしい。
これからずっと添い遂げたい。 」



『 隆くん…… 』



隆「 俺と一緒に、生きよう? 」




そう言って彼は私を抱きしめてくれた。

・→←前を向いて



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
243人がお気に入り
設定タグ:西島隆弘 , AAA
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kei(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます!また機会がありましたら書こうと思います!応援ありがとうございました! (2018年12月11日 9時) (レス) id: 3baa899ee0 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 続編ストーリーを書いて欲しいです!子供を産まれてからとか一緒に幼稚園や運動会などのようなストーリーを書いて欲しいです (2018年12月10日 21時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - smileharu1130さん» コメントありがとうございます!今回はこのような展開となりました…浦田さんも幸せになれるように今後していきたいと思います! (2018年11月22日 21時) (レス) id: 3baa899ee0 (このIDを非表示/違反報告)
smileharu1130(プロフ) - 直也くんがかっこよすぎて…そしてちょっと切ない泣 (2018年11月22日 20時) (レス) id: a6a6da5361 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - おがめぐさん» ありがとうございます!これから波乱の展開ですが、よろしくお願いします! (2018年11月17日 10時) (レス) id: 3baa899ee0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kei | 作成日時:2018年11月8日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。